わたしのセクシュアリティって何だろう。新型コロナウイルスの蔓延でおうち時間が増えたことをきっかけに、自分自身を見直す時間ができました。時代の流れに伴い、「性の多様性」や「LGBTQ+」に関する意識も少しずつ高まってきています。セクシュアリティ分析を行って、自分の心の声を聞き、心に余裕を与えてみましょう。
「セクシュアリティ」っていったいなんだろう?
セクシュアリティ分析をする前に、まずはセクシュアリティについての意味を知っていきましょう。
「セクシュアリティ(sexuality)」とは、広く人間の性に経験などにかかわる全てのことを指す言葉です。あまり聞き馴染みがないという方もいらっしゃるかもしれません。「人間の性のあり方」と考えることもでき、下記の4つの要素で構成されます。
セクシュアリティ 4つの要素
- 身体的性(生物学的な性やからだの性ともいわれる)
- 性自認(性同一性やこころの性ともいわれる)
- 性的指向(どういった性に対して恋愛感情や性的感情を感じるか)
- 性表現(自分がどのような性として見せたいか)
セクシュアリティ分析をする意味は?
最近ではセクシュアリティ分析ができるツールも増えてきて、自身のセクシュアリティを分析する方も増えてきています。書籍などを見ながらセクシュアリティ分析ができるのはもちろん、近年ではアプリを使ってセクシュアリティ分析もできるようになっています。
ここでまずはセクシュアリティ分析をする意味についても考えていきましょう。
なお、セクシュアリティ分析をしたいなと思った方は、「分析結果は医学的に基づいたものではないこと」「分析できるのは現時点でのセクシュアリティであること」の2点を頭の片隅においてください。
セクシュアリティ分析をすることで心の声が聞ける
セクシュアリティ分析を進めると、身体の性ではない、「こころの性」そして「恋愛的指向」や「性的指向」「表現したい性」など性に対する細かい性が分かります。
自分が分析をした本当の性を知ることで、一般的なセクシュアリティと扱われていたものが、多様なセクシュアリティの中のひとつに過ぎないということが分かります。
それぞれのセクシュアリティをフラットに捉えることができるようになり、知らなかった自分に出会えるかもしれません。
自分の性に対してもやもやを感じていた方は新たな自分を知ることで、自分の魅力を最大限に引き出せる行動に移せるのではないでしょうか。
多様化するセクシュアリティ
セクシュアリティは不変なものと捉える方も多いかもしれません。実は、セクシュアリティは恒常的ではなく、経験や環境の変化に影響されて変わる可能性を持っていることを、セクシュアリティ分析を行うことで実感する方が多数います。
分析を通して自分自身の中に存在する多様性に気づき、受け入れることが自分を大切にすることに繋がるのではないでしょうか。
性の多様化が訴えられるなか、自分自身の性に気づくことで心の溝も埋められるかもしれません。
セクシュアリティはグラデーションのように
セクシュアリティは、アイデンティティに大きく関わる非常に繊細なものであると同時に、その人物を構成する多くの要素のひとつにしか過ぎません。
ですので、過度に特別視するのではなく、相手のセクシュアリティをリスペクトする姿勢が日常的なコミュニケーションの中に自然に溶け込んだ状態が、本当の意味で多様性が実現されているといえるのではないでしょうか。
性格診断、血液型診断など、日本には自分自身を知るための診断ツールがさまざまあります。
セクシュアリティ分析も性格診断の結果を見せ合うようにカジュアルに情報が交わされる日も、そう遠くはないのかもしれません。
まずは自分のセクシュアリティを知り、自分を見つめ直してみてもいいかもしれませんね。