2022/11/01 【腸内環境と膣内環境について】デリケートゾーンの悩みとの関係についても解説

腸の健康が重要視される昨今、最近では腸を整えることがデリケートゾーンにもいい影響を与えることが知られるようにもなりました。今回は、腸内環境や膣内環境、デリケートゾーンの関係についてお話します。

 

腸内環境を整えるとは?

腸内にはさまざまな腸内細菌が存在していて、以下3つに分けられます。
・善玉菌
・悪玉菌
・日和見菌

腸内環境を整える上で大事になってくるのがこの3種類の腸内細菌の割合(バランス)であり、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7が最も望ましいといわれています。
しかし、近年の食生活の変化や食の欧米化によって悪玉菌の割合が多くなる傾向にあり、腸内環境正常化のために食生活の改善が必要な場面も増えています。

また、腸内環境にはストレスなど精神面も関連していることがわかってきました。このように、腸内環境は腸の健康だけでなく、全身の健康と密接に関係しているのです。

 

腸内環境と膣内環境

腸の健康は全身の健康につながりますが、さらに、膣内環境やデリケートゾーンとも深くつながりがあると考えられています。
膣内は腸と同じようにヒダ状の構造をとっていて、粘膜で覆われています。そして、膣内にも細菌が数え切れないほど生息しており、膣内フローラを形成していることが特徴です。
膣と腸の出口である肛門は近くに存在するため、腸と膣はさまざまなコミュニケーションを取りながらお互いのバランスを保ちます。

実際、膣内には多くの乳酸菌が存在し、膣内のpHを4.0〜4.5付近に保つことで膣内感染症や尿路感染症、性感染症などの予防を助けると考えられています。
さらに、膣内環境が整うことで、デリケートゾーンのにおいなどの悩みも軽減される可能性があるようです。
このように、腸内環境と同時に膣内環境も最近では重要視されるようになりました。

 

腸内環境とホルモンバランスも大事

月経時に多くの女性がストレスを感じているといわれているのが月経前症候群(PMS)で食欲や睡眠欲の増加、イライラなど精神面での不安定、むくみ、冷え、腹痛や頭痛などの症状が起こります。

実はこのPMSの改善を助けてくれるのも腸内環境なのです。
腸と脳は繋がっているといわれており、神経伝達やホルモン分泌にも関わっています。
腸内環境が乱れていると、ホルモンバランスも乱れやすくなってしまいPMSや月経期間の辛い不調を感じやすくなってしまいます。

ですが、腸内環境を整えることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が行われやすくなり、精神面での不調の軽減を助けてくれるのです。
普段から腸内環境を整えるという意識は、デリケートゾーンや月経前の不調を解消するうえでも大切になりますね。

 

腸内・膣内環境は密接につながっている!

最近では健康意識の高まりから、腸内環境について注目が集まっていて、腸と、膣内環境・デリケートゾーンは密接に関係していることがだんだんわかってきました。
普段から腸内環境を整えておくことは、女性の体にとって大切なことなのです。

膣内ケアにもなりつつ、ホルモンバランスの改善も期待できる腸のケア。今日から腸内環境を意識しながら生活をしてみてはいかがでしょうか?