2023/04/14 こんなおりものには注意が必要?セルフチェックをしてみよう

体調やからだの状態によって変化する「おりもの」。
自分のおりものが正常なものなのか、不安視した方がいいのか...ご自身で判断するのは難しいですよね。
今回は、そんなおりものの"正常"と"異常"の見分け方、セルフチェック方法やセルフケアの方法をご紹介します。
 

正常なおりものって?

おりものとは、膣に菌が入らないように清潔を保つ自浄作用と、受精の手助けをするという女性にとって重要な役割のある分泌物のこと。
とはいえおりもののなかには、病気の可能性もある注意すべきものもあります。
大きなトラブルにならないよう、まずは正常なおりものの状態を知っておきましょう。

 

おりものの量は女性ホルモンの分泌量で変わる!

おりものの量が多いあるいは少ないと、異常なのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、おりものの量は女性ホルモンの分泌量で変わります。
実は、月経終了後の卵胞期から排卵に向けてのタイミングは、おりものの量が多いタイミング。おりものの量は、排卵期をピークに生理前までの期間で量が減ります。
つまり、排卵前におりものの量が増えるのは正常といえそうです。

下着につくと色が変わる!

おりものの正常な色は、「無色」もしくは「白色」と言われています。
ただし、下着に付着すると酸化により色が変わり、黄色っぽくなります。そのため、おりものの色をチェックしたい場合は、下着についたものよりもトイレットペーパーで拭いてチェックするのが良さそうです。

正常ならあまりにおわない!

おりものは「酸性」なので、少し酸っぱいにおいがするもの。ただし正常なおりものの場合、周囲が気づくほどの強いにおいはしません。
おりものシートを利用している方は、シートを頻繁に交換すれば、ムレを防ぎ清潔を保つことができるので、ニオイ予防にもなります。

異常なおりものの見極め方

ご自身のおりものが異常なのかどうか、自身で判断するのは難しいもの。

異常なおりものかどうかを見極めるために、チェックリストを作成しました。
以下の表のうち、色・状態・においでそれぞれの項目ごとに1つ以上当てはまるものがあったら、一度専門医に相談してみてください。
 

おりものと快適に付き合うために気をつけたいこと

おりものは女性であれば閉経まで付き合い続けなければならないもの。
同時に、見えない病気を教えてくれたり、妊娠にも関わってきたりする大切なものです。一方で、おりものが不快であるという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、おりものと快適に付き合っていくうえで気をつけたいことをまとめました。

 

量の多さが気になるときはおりものシートを活用する

「おりものの量が多くて下着を汚してしまうのが気になる」という方は、おりものシートを活用してみてください。
おりものシートは一般的な生理用品と比べると薄いので、つけていることも気にならず快適に過ごせます。コットン性や布製のものを活用すればさらに着け心地も違和感なく過ごせるでしょう。デリケートゾーンは肌がとても薄いので、オーガニックコットンのものがおすすめです。
ただし、同じシートをつけっぱなしにするとムレやニオイなどの原因になるので、こまめに取り換えましょう。

常に清潔に保つ

実は、おりものは膣内と膣の外に出た時でにおいが変わります。外陰部に付着したままのおりものを長時間放置すると、においの原因となることも。
ただし、洗い過ぎるとおりものの持っている自浄作用を失ってしまうので、神経質にならない程度に洗ったり拭いたりして清潔を保ちましょう。
入浴時はデリケートゾーン専用の石鹸を使い、ヒダとヒダの間をきれいにしましょう。

下着のサイズや素材を工夫して通気性良く快適に

通気性が悪く、下着の中が湿度が高い状態でいると、においなどの原因となります。
そのため、下着やパンツの素材を工夫して通気性を良くしてあげましょう。ピタッとしているパンツや綿以外の素材の下着は特に蒸れやすくなるので、使用するならば短時間にとどめたり、オーガニック素材のものに変えてみるのも良さそうです。

基礎体温を測定する

おりものは、女性ホルモンである卵胞ホルモンの分泌によって量が変わります。基礎体温を測り排卵日を知ることで、卵胞ホルモンの分泌する期間がわかります。
卵胞ホルモンが分泌されている間はおりものの量が1ヶ月の中で最も多くなるので、その期間だけおりものシートを使ったり、こまめに洗い流したりといった対策ができます。
ぜひ、基礎体温を測定して自分のおりものの量が増える時期を知っておきましょう。

正常なおりものの知り、異常は早期に見つけよう

正常なおりものの状態を知っておくことで、異常の早期発見ができます。
おりものはティッシュペーパーで拭き取れば色やにおい、性状などが分かるので、自分の身体について知るためにもこまめにおりものの状態をチェックしてみましょう。

また、おりものと長く快適に付き合うためにセルフケアに取り組んでみてはいかがでしょうか。