2023/03/24 その腸活間違っているかも?体にいいと勘違いしやすい、誤った腸活5選

自宅で過ごす時間が増えることで、健康意識の高まり、"腸活"についての関心が高まっている方が増えているようです。また腸活に着目した情報も増えています。
同時に、誤った情報を信じてしまう恐れも。腸の機能や役割については、徐々に認知が広がっていますが、正しい対策を実施している人はまだ多くないようです。

万人に合うスキンケアが存在しないように、「これだけ食べておけば大丈夫!」「誰が食べても効果がある!」という万能食はこの世に存在しません。しかし、避けるべきものは全ての人に共通しているので、今回は食生活を見直すのに役立つ簡単なチェックリストをご紹介します。

 

自分の食生活を見直す「腸活」チェックリスト

まずは、以下の項目に何個当てはまるのか数えてみてください。

●便秘になったら、食物繊維をたくさん摂るようにしている
●1日3食食べるようにしている
●便は茶色く水に沈んでいる
●果物をたくさん食べている

いくつ当てはまりましたか?皆さんが勘違いしやすい、健康にいいと思っているであろう項目を並べてみました。これらに複数項目当てはまっていたら、あなたの腸はすでに荒れている可能性が。

第2の脳とも言われている腸が慢性的に荒れることで、私たちの体はいたるところで機能不全を起こし、それがアレルギーや肌荒れ、太りやすい、便秘、ネガティブ思考、イライラしやすいなどといった症状に繋がってしまうことがあります。
それらを放っておくと、体はどんどん老化し、悪さをする細胞が増えていってしまうことも・・・腸の健康に関する意識を塗り替えるために、今一度、腸活について学び直しましょう!

 

便秘になったら食物繊維をたくさん摂るようにしている

これは間違いではないのですが、食物繊維には2種類あります。

・不溶性食物繊維
・水溶性食物繊維

この2つにはそれぞれ異なる働きがあり、両方をバランスよく摂ることで腸内環境が整うと言われています。ところが、玄米や葉野菜やサツマイモといった不溶性食物繊維は比較的摂っているのに対して、海藻類や納豆、なめこ、山芋といった水溶性食物繊維をあまり摂っていない方が多いようです。
今はただでさえ、旬なものや地産地消のものを食べる機会が減り、食物繊維の摂取量が減っています。なので、「意識的に摂る」ということがとても大切です。

その中でも水溶性食物繊維として有用なのが実は"味噌"。
水溶性食物繊維は、脂肪や糖類の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑えたり、腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境を整えてくれ、現代人の腸内環境改善に重要な役割をしてくれます。

まずは水溶性食物繊維にどんなものがあるのかを知り、積極的に食物繊維を摂ることで、不溶性食物繊維・水溶性食物繊維の両方をバランスよく摂取できるようになるといえそうです。

 

1日3食食べるようにしている

今や世界で常識となっている1日3食。現代の一般的な食事内容は昔に比べて量も増え、加工品が多く、脂質や糖質も多いことから1日3食は食べすぎだと言われることも。

胃腸が食べたものを消化・吸収するのには実はかなりの時間とエネルギーを費やすのですが、まだ消化しきれていないところにさらに食べてしまうと、胃腸の負担が大きくなってしまい本来の働きができなくなってしまいます。そうすると、胃腸に常に負担がかかっている状態になり、胃腸が荒れてしまうのも理解しやすいのではないでしょうか。

また、食べる量が多いということは避けるべき食べ物も多く摂取してしまっている可能性が高いため、余計に腸が荒れる原因となります。それを避けるためにできるのは、「食べすぎないこと」。
理想は1日1.5食~2食と言われています。1日2食にすることで、体重管理・肌のトラブル・定期的にやってくる体の不調から解放されることもあるようです。

 

便は茶色く水に沈んでいる

皆さんは自分の便をチェックしていますか?便を確認することは、自分の腸内環境を手軽にチェックすることができる方法のひとつです。
理想的な便は、黄土色から茶色でバナナ状のものだと言われています。思ったよりも理想的な便の色が薄くて、柔らかいと思われる方が多いのではないでしょうか。
色や固さは、食事や生活習慣によって変わるもの。固くなると便秘にもなりやすくなるので注意が必要です。

 

果物をたくさん食べている

果物はビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれているので「体に良さそう!」というイメージがあるかと思います。栄養素が豊富なのはその通りなのですが、最近の果物には想像以上に糖がたくさん含まれているのをご存じでしょうか?
また、果物は品種改良されているものが多いため、糖分が増えただけではなく栄養素が減ってきているものも。スムージーにすると飲みやすいため、たくさんの種類のフルーツを入れて飲む方もいるかもしれませんが、それでは当分の摂りすぎでカロリーオーバーしている可能性も。

一日の摂取量の目安としては、1日にバナナ2本、もしくはリンゴや梨1/2個、もしくはみかん2,3個程度。スイーツの一つとして楽しむくらいのつもりで、あくまで嗜好品として食べるくらいがいいのかもしれません。

 

自分に合ったものを...

ここまでご紹介したように、健康にいいと思っていたことが、意外と間違っていたなんてことがまだまだあるかもしれません。「これだ!」と思った情報があっても鵜呑みにせず、試してみながら見極めていくスキルを身に付けることが必要です。
無理のない範囲で、ご自身に合ったものを見つけてみてくださいね。