2023/03/10 デリケートゾーンの悩みが少ない人の共通点とは?膣ケアと乳酸菌のステキな関係

ムレ、黒ずみなどトラブルが起きやすいデリケートゾーンですが、健康な膣内環境をキープしている方は「乳酸菌が豊富」という共通点があることをご存知でしょうか?

乳酸菌入りのケアアイテムが増えているなど、世間でも話題となっている乳酸菌。今回はデリケートゾーンとの関係についてお伝えします。

 

健康でトラブル知らず!理想的な膣内環境とは?

 

最適な常在菌バランスで腸内フローラを整える「腸活」という考え方があるように、膣内にも膣内フローラが存在します。そして善玉菌である「乳酸菌」が豊富な状態であることは、女性にとってメリットばかり。


デリケートゾーンの悩みが少ない人の共通点としても、この膣内にある乳酸菌理想的な状態に保たれているということが、さまざまな研究から解明されつつあるのだとか。

乳酸菌が多い膣内は、病気のリスクが減るほか、妊娠率も高まるといわれています。


この善玉菌の乳酸菌が理想的なバランスを取れている場合、膣内は弱酸性に保たれ、悪玉菌の侵入を防いでくれますが、ストレス疲労洗いすぎによって膣内フローラのバランスが乱れてしまうと悪玉菌が優勢となり、免疫力も低下してデリケートゾーンのトラブルにつながります。


膣内フローラのバランスを整える乳酸菌


 

乳酸菌は、膣内の調子を整えるために必要です。主にラクトバチルス属と呼ばれる乳酸菌が含まれています。
その中でも特に注目していただきたいのは乳酸菌GR-1(Lactobacillus rhamnosus)と乳酸菌RC-14(Lactobacillus reuteri)の2種類。
女性のために開発された、この膣内フローラ専用の乳酸菌を総称して「乳酸菌UREX®(ユーレックス)」と呼び、以下のような特徴があります。

 

1.膣内の滞在時間が長い

GR-1、RC-14どちらも生きたまま小腸や大腸内を通過し、膣まで届くことが最大の特徴。他の乳酸菌より長く膣内にとどまることが研究によって確認されています。

 

2.乱れた膣内フローラを改善

細菌性膣症のリスクが高い女性が乳酸菌UREX®を継続的に摂取した場合、バランスが乱れた膣内フローラの状態が改善されている実験結果が出ています。
感染症の原因となる細菌の増殖を抑え、膣内・子宮内を正常な働きへと導きます。

3.健康な膣内フローラも継続的に守る

細菌性膣症のリスクが低い健康な女性が乳酸菌UREX®を摂取した場合は、膣内フローラがそのまま良い状態に保たれやすいことが検証結果からわかっています。膣内フローラの90%以上をラクトバチルス属が占めている女性なら、妊娠率も高い傾向にあります。


デリケートゾーンのトラブルが多い女性は、膣内フローラの乳酸菌が減少している傾向があります。心当たりがある方は、膣内環境を整えることから積極的に意識してみてくださいね。


どうやって乳酸菌を取り入れる?

膣内環境を整えてくれる乳酸菌は、どのようにして取り入れたらいいのか。人に相談しにくいデリケートゾーンだからこそ、正しい知識を持ってセルフケアを行いたいところ。自宅で簡単に実践できるおすすめの方法を紹介します。

乳酸菌入りのスキンケアを使う

ニオイやくすみ、乾燥、不快感などが気になるデリケートゾーンを直接ケアするなら、乳酸菌の成分が入ったスキンケアアイテムを使うのがおすすめ。

皮膚の厚さが0.08〜0.16㎜とまぶたより薄いデリケートゾーンは、衣類の摩擦や誤ったケアなどちょっとしたことで不調の原因を作ってしまうことも。


デリケートゾーン専用のスキンケアなら、乾燥により硬くなった肌を柔らかくしてくれる肌にやさしい処方であるものがほとんど。

多くの場合、膣の中まで洗う必要はなく、外側を中心にケアするシンプルタイプのスキンケアアイテムが多いので誰でも安心して使えます。


乳酸菌を多く含む食べ物で補う

ラクトバチルス属の乳酸菌が含まれている食品は、ヨーグルトやチーズ、納豆、味噌、醤油、漬物といった発酵食品です。納豆×キムチ、海藻が入ったお味噌汁など、より高い整腸作用が期待できる食べ合わせも期待できます。

また、いも類さつま芋や里芋)、野菜(玉ねぎ、ごぼう、にんじん、ほうれん草、ブロッコリー)、豆類(大豆、納豆)、海藻きのこフルーツといった水溶性の食物繊維やオリゴ糖が含まれた食材は、ラクトバチルス属の細菌のエサとなる栄養がたっぷり。

有機野菜や発酵食品、非加熱の野菜やフルーツを食生活で取り入れること、そして栄養バランスのいい食事を摂ることで乳酸菌の増加を目指してみましょう。


膣ケアのためにも乳酸菌を増やしていこう

膣内フローラは、タンポンや生理用品の長時間使用、タバコ、お酒などよって、膣内にダメージを与えてしまいます。こうしたダメージの蓄積は悪玉菌が増える原因となりますので、意識していなかったという方は、これを機に見直してみるとよいですね。

そして何よりも、生きたままの乳酸菌を膣内で増やすことは、デリケートゾーンのお悩み解決につながります。身体の内側・外側の両面から健康的な素肌作りを目指してみてはいかがでしょうか。