2022/11/13 デリケートゾーンケアに正しい知識とアイテムが必要?皮膚科学の面から分析してみました!

 

性器周りは「デリケートゾーン」とも呼ばれてますが、皆さんはそこがどのくらいデリケートな部分かをご存知でしょうか。
今回は「経皮吸収率」や「皮膚透過」といった皮膚科学の側面からデリケートゾーンケアの大切さについて考えます。

 

「経皮吸収」と「皮膚透過」って?

 

まずは経皮吸収率とはなにか?そして、経皮吸収率とあわせてよく使われる皮ふ投下についても知っておきましょう!

 

経皮吸収と皮膚透過ってなに?

経皮吸収とは「皮膚上にあった薬物が皮膚バリアーを経て血管中に入る」という意味です。一方、同意の意味で使われやすい皮膚透過は「皮膚の表側から裏側に化学物質が移動すること」です。
簡単に説明すると、血液が通っている皮膚から薬剤が血液中に入り込んで全身をめぐるかどうかがカギとなります。皮膚から吸収されたものが血液にのって全身を巡った場合には、「吸収」という言葉を使うのです。

薬品の吸収率を表す経皮吸収率とは

経皮吸収率とは経費から薬剤がどのくらい吸収されるのか、その割合を示したものです。
そもそも経皮吸収は薬剤に対して使う言葉のため、薬剤が含まれていないものに対しては経皮吸収という言葉は使わず、皮膚透過という言葉を使うのが一般的です。
つまり、市販されているボディクリームなどの場合は経皮吸収という言葉は使わず、経皮吸収率についても関係はないとされています。

繊細なデリケートゾーンは、関連グッズのセレクトも慎重に

 

繊細であればあるほど注意したいのが、その部位に関連するアイテムのチョイス。洗剤やデリケートゾーン用スキンケアなど、直接塗布したり付着したりといったものはもちろん、下着や生理用品など直接触れるアイテムの素材まで関わるので、思っている以上に広範囲のアイテムに影響がおよびます。
もしデリケートゾーンケアをしているのになんだかデリケートゾーンに違和感があるようなら、関連アイテムやケアの見直しが大切です。

 

生理用品・下着はなるべく素材重視で選ぶ

生理期間は、経血がない時期より肌が繊細な上、経血やナプキンによる蒸れなど環境も決していい状態とはいえません。
例えば使用するナプキンなどは、なるべくオーガニックで綿100%のものを選んでみたり、月経カップや月経用のショーツを活用したりして経血による肌に負担がかからないように心がけてみてもよいでしょう。
肌への負担だけでなく環境への配慮もできてまさに一石二鳥といえるかもしれません。
さらに、生理でない時期も、下着はなるべくポリエステル素材ではなく綿素材など自然素材のものを選んでみると、繊細なデリケートゾーンへの負担を減らせそうです。

専用ソープを使ったケアを!

デリケートゾーンを洗う時もボディソープと一緒に洗っていませんか?実はボディソープは洗浄力が強いため、繊細なデリケートゾーンには負担になることもあります。
なぜ洗浄力が違うのかというと、ソープと身体のpH値の違いが関係しています。

pH値とは酸性やアルカリ性の度合いを示す値のことです。pHは酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いをその目盛りの数字で表すものです。pH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性としています。

一般的なボディソープがpH値9.0〜11.0のアルカリ性で作られているのに対して、デリケートゾーン用のソープはpH値は4.0〜5.0程度と、外陰部や膣周囲のpHと同じくらいの強さに作られています。 
ですから、pH値の高いアルカリ性のボディソープで陰部を洗いすぎると常在菌まで現れてしまい自浄作用が低下したり、皮膚の乾燥につながったりするのです。

繊細なデリケートゾーンを守るためにも、デリケートゾーンを洗う時は専用のボディソープを活用してみてくださいね。

デリケートゾーンケアは皮膚科学の側面からも重要!

 

デリケートゾーンケアは皮膚科学の面からも重要となります。人には見られない部分のためお顔やボディよりもついついケアを怠りがちですが、女性が明るく生き生きと生きていくうえで、デリケートゾーンケアは実はとっても大切なのです。
ぜひ今日からデリケートゾーンケアについて意識してみてくださいね。