2024/01/09 基礎体温を毎日測るべき理由とは?基礎体温を上げることが期待できる方法も詳しく解説!

基礎体温と聞くと、妊活中の女性が測るものと思われる方も多いのではないでしょうか。しかし、妊活をしていない女性でも、基礎体温を測ることで自分の体のリズムを理解し、体調管理に役立てられるといわれています。また基礎体温が低い方は、普段の生活を見直すことで基礎体温を上げられる可能性もあります。

この記事では、基礎体温を測るべき理由や基礎体温が低いと懸念されるトラブルに関して詳しく説明します。基礎体温を測るメリットについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

基礎体温とは

基礎体温とは「生命維持に必要な最小限のエネルギーしか消費していない安静状態にあるときの体温」のことです。一般的には、起床して活動を開始する前に測ります。基礎体温は月経周期と連動しており、低温期と高温期が交互に繰り返される点が特徴です。

生理が始まると体温が下がり、約2週間は低温期が続きます。そして、排卵をきっかけに体温が0.3℃〜0.5℃上昇し、高温期が始まります。2週間が経過しても高温期が続き、生理が来ない場合は妊娠の可能性が高いといえるでしょう。基礎体温の変化は体の状態を知る手がかりとなるため、日頃から測ることが望ましいとされています。

 

基礎体温を測るべき理由

妊娠をしたい時期以外でも基礎体温を測ることが大切です。ここでは、妊活以外に基礎体温を測った方がよい理由について解説します。

 

婦人科疾患に気づける

基礎体温は低温期と高温期を繰り返しますが、基礎体温の値がほぼ変わらず横ばいで、さらに低い状態が続く場合は、無排卵の可能性があります。
無排卵でも出血はあるため、基礎体温をつけていないと自覚するのは困難です。無排卵は不妊の原因にもつながるため、出産を希望する場合は検査や治療が必要となります。基礎体温を測ることで、婦人科疾患を早期に発見できるきっかけとなることもあります。

体調管理に役立つ

月経開始前の時期は、ホルモンバランスが変化し、気分の落ち込みや眠気が増すなど、心身にさまざまな症状が出やすいといわれています。
基礎体温を測り体のリズムを把握することで、セルフケアをしやすくなるでしょう。例えば、生理1日目が最も症状が重い人であれば、基礎体温をつけて次の月経を予測することで、スケジュールをある程度調整できます。

体型の管理に役立つ

特に若い女性では、体型を気にする方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。女性には痩せやすい時期と痩せにくい時期があります。一般的に、プロゲステロンには水分を蓄える作用があるため、生理前は体内に水分を溜め込みやすく、この時期に食事制限や運動を行っても体重が減らない可能性があります。
このように、基礎体温を測ることで月経周期を把握すれば、体型の管理にも役立つでしょう。

基礎体温が低いと懸念されるトラブル

一般的に低温期で35℃台、高温期で36℃前半の方は低体温と呼ばれます。基礎体温が低いと血液の流れが悪くなり、免疫力が落ちて病気にかかるリスクが上がります。
基礎体温が低くなる原因は人によってさまざまですが、過度なストレスや運動不足など、不規則な生活習慣が影響すると考えられています。妊活にも影響する可能性があるため、特に妊活中の女性は早めに産婦人科医に相談しましょう。

 

基礎体温を意識した生活習慣

基礎体温が低い方は、まずは生活習慣を見直すことも大切です。ここでは、基礎体温を上げることが期待できる、具体的な対策について紹介します。

 

1日30分のウォーキング

運動する習慣がない方は、1日30分のウォーキングを取り入れましょう。筋肉は人体の中でも大きな熱を発生する器官です。
ウォーキングにより筋肉を増やすことで、体温の上昇が期待できます。毎日続けることが大切なため、電車1駅分を歩く、買い物時にバスに乗らないなど、継続できる自分に合った方法を見つけることがポイントになりそうです。

入浴

基礎体温を上げるためには、体を冷やさないようにすることも大切です。シャワーのみで済ませずに、湯船につかることで、体を芯まで温めることができます。毎日10分ほど湯船につかることを心がけましょう。

スクワットをする

ふくらはぎや太もも、腰などの多くの筋肉を使うスクワットもおすすめです。スクワットを継続することで、筋肉をつけて引き締まった下半身作りができると同時に、体温の上昇も期待できます。入浴やウォーキングとともに、無理のない範囲で継続しましょう。

基礎体温を把握して体調管理に役立てよう!

今回は基礎体温を測るべき理由や、基礎体温を上げる方法について説明しました。基礎体温は月経周期と連動しており、低温期と高温期が交互に繰り返されます。毎日基礎体温を測ることで、自分の体のリズムを把握し、体調に合わせてスケジュールを調整できるでしょう。また、自覚が困難である婦人科疾患にも気づける可能性があります。

基礎体温が低いと病気にかかるリスクが上がったり、妊活に影響したりすることもあるため、基礎体温が低い方は普段の生活習慣の見直しが必要です。まずは、自分の基礎体温を把握して健やかな毎日を過ごしましょう。