2023/04/10 女性の更年期とデリケートゾーンに関係はある?セルフケアで早めの対策を

45歳頃になると始まると言われている更年期。閉経へ向かうことが大きな変化として知られていますが、それだけではなく心身ともに体調の変化を感じやすくなり、デリケートゾーンの変化もその1つです。
今回は、更年期でデリケートゾーンがどう変化するのかや対策などデリケートゾーンケアを通じて年齢を重ねることへの寄り添い方を紹介します。

更年期とデリケートゾーン

2種類の女性ホルモンの分泌量は年齢によって変化しますが、とくにエストロゲンの変化は大きな影響があると言われています。

 エストロゲンは月経を迎え、18歳から40歳頃までが分泌量のピーク。その後、減少し始め、閉経を迎える更年期にかけて急激に減少します。

エストロゲンの分泌量が減少すると皮膚や粘膜の水分量が減り、肌が乾燥しやすくなったりハリを感じにくくなったりしますが、同じようなことがデリケートゾーンでも起こっています。

更年期にさしかかると、デリケートゾーンがより乾燥しやすくなるのです。


デリケートゾーンが乾燥することで起こりやすいトラブル

乾燥が進むと、デリケートゾーンでのトラブルが起こりやすくなります。

例えば、デリケートゾーンがムズムズすると感じたり、ニオイが気になったりするという人もいるでしょう。乾燥によって痛みを生じる人もいるかもしれません。

うるおい不足によってデリケートゾーンの弱酸性の環境が保たれなくなり、雑菌などが侵入しやすくなってしまうと、感染症膣炎などにかかる可能性もあります。


更年期に向けてのデリケートゾーンケアのメリット

更年期に向けて乾燥が進みやすくなるデリケートゾーン。だからこそ、日頃からデリケートゾーンや自分の身体に関心を持ち、少しでもケアをすることが大切です。


清潔に保ち、保湿をするのが基本のケア

清潔に保ち、保湿することを心がけるだけでもデリケートゾーンの保湿力が高まり、デリケートゾーンの環境が整うとされています。

乾燥による黒ずみや、ムズムズ、そして不快なニオイの対策になり、デリケートゾーン本来の免疫力も高まるでしょう。

デリケートゾーンケアによって、更年期に起こりやすいトラブルも軽減できるかもしれません。


トラブルになる前に!今から始めたいデリケートゾーンケア

デリケートゾーンケアの基本は、清潔にすることと保湿することです。加えて、敏感なパーツであることを念頭に起き、なるべく刺激を加えないことも大切になります。以下にポイントをまとめました。


デリケートゾーンケアは清潔に

年齢と共に乾燥しやすくなるとはいうものの、デリケートゾーンは陰毛や下着で常に覆われているため、蒸れやすい環境にあります。

膣周りの汚れがたまりやすかったり、経血やおりものの汚れもあったりするので、しっかりと洗うようにしましょう。

ただし、洗いすぎはNG。デリケートゾーンの常在菌まで洗い流してしまいます。

デリケートゾーンを洗う際には、デリケートゾーンの環境と似ている弱酸性の専用ウォッシュを使うのがおすすめ。また、シャワーを強く当てたり、ごしごし洗うのではなくたっぷりの泡で優しくマッサージするように洗ってあげると強い刺激になりません。


デリケートゾーンは顔と同じようにケア

デリケートゾーンを清潔に洗ったら、その後は保湿ケア。デリケートゾーンは敏感なパーツなので、優しく保湿してあげましょう。

イメージするのは顔のスキンケア。ごしごし擦ったりせず、優しく丁寧に化粧水や乳液が肌に浸透するようなスキンケアを心がけている人が多いかと思いますが、デリケートゾーンケアも一緒です。

顔のスキンケアをするように、こすらず丁寧に保湿しましょう。デリケートゾーンケア専用のオイルや保湿クリームなどもあるので、なるべくデリケートゾーンの環境に合ったアイテムを選ぶとよいですね。


更年期での変化に寄り添えるように対策を

年齢を重ねていくことによる身体の変化や心の変化に、なかなか追いついていけないということもあるかもしれません。
だからこそ、今から習慣にしておきたいのがデリケートゾーンケア。デリケートゾーンを清潔にする、そして保湿するというセルフケアは、更年期に差し掛からずとも、今すぐに始められて、自分の身体と向き合って寄り添える方法です。
更年期によるトラブルを抱える前に、そして健やかに年齢を重ねられるように、まずは自分の身体を知ってセルフケアを始めてみませんか?