「女性器整形」という言葉を耳にしたことがありますか?「婦人科形成」とも呼ばれ、女性器の美容整形のことをいいます。女性器の形や大きさに悩む方の注目を集めています。今回は、女性器整形に注目が集まっている背景や、女性器整形のメリットやデメリットについてご紹介します。
女性器整形とは
女性器整形は、女性器の形や大きさの悩みに対して、外科的アプローチを行う治療です。女性特有の病気を治療する婦人科とは異なります。女性器には個人差があり、女性器の大きさに関するいくつかの研究は行われているものの、大きさに関する国際的な基準値はまだ定められてません。しかし、基準がないとは言え、女性器の大きさや形によってQOL(生活の質)を下げるようなお悩みを抱えている人もいるでしょう。女性器の悩みにアプローチする方法として、整形が行われています。代表的な治療方法には、以下のようなものがあります。
大陰唇のたるみ改善
大陰唇は、女性器の一番外側にある部位のことです。大陰唇のたるみに対しては、伸びてしまった皮膚を手術で切除する治療をします。
他には、ヒアルロン酸の注入や脂肪を移植して、ボリュームを補う方法もあります。
小陰唇の形を整える
小陰唇は、大陰唇の内側にある左右一対のヒダのことをいいます。肥大化したり、非対称になったりしている場合に、形を整える手術をします。
全体のバランスを整えるために、大陰唇と小陰唇の間にあるヒダ「副皮」も切除する場合があります。
黒ずみ解消や膣の引き締め
女性器の黒ずみ解消としてのレーザー治療や、膣の引き締めのための手術やレーザー治療があります。
女性器整形に注目が集まっている背景ときっかけ
女性器整形に注目が集まっている背景には、VIO脱毛も含め、フェムゾーンへの関心が高まってきたことと無関係ではないでしょう。脱毛によって女性器が本人の目につくようになり、女性器の見た目についても気にする女性が増えていると考えられます。加えて、誰にも言えずにコンプレックスを抱えていた人が、ネットなどを通じて治療に関する情報を入手しやすくなってきたことも、要因でしょう。
また、「パートナーに形がおかしいと指摘された」「出産後に形が変わってしまった」「加齢にともなって、たるみが気になる」などのきっかけで、女性器の整形を考える女性もいるようです。
特に、小陰唇が大陰唇より突き出ていると、性交渉での不快感や、自転車等の乗り物に乗る際の摩擦につながるなど、生活に支障が生じることもあります。
女性器整形のメリットとデメリット
実際に女性器整形を行った際のメリットとデメリットについて、解説していきます。
女性器整形のメリット
女性器の整形により、見た目のコンプレックスが解消され、自信をもって生活することにつながります。女性器の形がコンプレックスで、温泉に入ることを躊躇していた人は、そのお悩みから解放されるでしょう。また、セクシャルウェルネスやパートナーシップの改善も期待できます。
たとえば、小陰唇が肥大化していると、自転車などの乗り物に乗ったときやタイトなジーンズを履いたときに、違和感や摩擦に悩まされる場合があります。小陰唇縮小手術を受ければ、違和感や摩擦の悩みだけでなく、尿の飛び散りや性交時の巻き込みも含めて解消が期待できます。
別の例として、膣のゆるみにより、お風呂に入った時に水が入ったり、尿漏れを起こしたりする場合がありますが、膣壁縮小手術やレーザー治療で解消が期待できます。性交時の満足度も高まるでしょう。
これらの治療が、日帰りで可能な点も魅力のひとつです。
女性器整形のデメリット
魅力的なメリットがある女性器整形ですが、デメリットについても、知っておく必要があります。
起こりうるトラブルとしては、
● 手術後、思っていた形や大きさにならなかった
● ずさんな縫合で跡が残ってしまった
など。
術前のイメージと術後の結果の相違は、医師とのカウンセリング不足で起こります。手術後の傷跡は、医師の熟練度によって左右されやすいポイントです。
一度、縮小した小陰唇をもう一度大きくすることはできませんので、医師とは慎重にイメージをすり合わせましょう。安価で多くの施術を受けているクリニックでは、施術もカウンセリングも流れ作業的になりがちです。他より安価だという理由だけで、飛びつかないように注意してください。
また、手術は日帰りで終わる場合が多いですが、術後の注意点はあります。
● 術後1週間程度は、感染症予防のためにシャワーのみにする
● 傷口が開かないように、激しい運動を避ける
● 施術直後の性交渉は控える
など。トラブルを避けるためにも、医師からの指示はしっかりと守りましょう。
女性器整形はひとつの選択肢
女性器には個人差があり、人と比べる必要はありません。でも形のお悩みが深く、女性器整形を行うことで前向きになれるのならば、QOLをあげるためのひとつの選択肢となります。また女性器の見た目や形の悩みを解消することが、セクシャルウェルネスを高めることにもつながります。
ただし、女性器整形には医師選びが大切です。施術を受ける前にしっかりとリサーチし、リスクを考慮することも忘れないでくださいね。