2022/12/09 更年期のお悩みは専門医に相談を!更年期外来とは

個人差はありますが、45歳頃になると始まると言われている更年期。女性の身体は数年かけて閉経へと向かいます。この更年期は、閉経に伴って女性が体調変化を感じやすくなる頃。心身ともにお悩みを感じるかもしれません。そんなときは、一人で悩まずに専門医に相談するのがおすすめ。今回は、更年期の女性に寄り添う更年期外来について、治療法や費用、保険適用の有無など気になるポイントをお伝えします。

 

更年期障害とは

更年期障害の原因

更年期とは、閉経前後の約10年間くらいの期間のことを指します。今まで月経が来ていた身体が年齢とともに閉経へと向かうため、ホルモンバランスは変化しながら減少していき、その影響を受けて身体にもさまざまな症状が表れやすくなります。また、身体だけではなく精神的な症状を感じる人もいます。このように、女性ホルモンのバランスがゆらぐこと、そして加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少していくことが原因となり、日常生活に支障をきたすようなさまざまな症状が表れることを更年期障害と言います。

更年期障害の症状

更年期障害と一言で言っても、症状はさまざまです。また、症状の強さは個人差が大きく、お悩みも人それぞれで違うでしょう。
更年期障害の症状は、自律神経系、精神神経系、そしてその他と大きく3つに分類されます。そして、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少することによる症状が出ることもあります。
自律神経が失調すると、呼吸、血液循環、消化、体温調節など人間が無意識に行っている機能がうまく制御できずに幅広い症状を発症します。ほてりや大量発汗などのホットフラッシュ、頭痛、倦怠感などを感じることもあるでしょう。精神神経系の症状としては、感情コントロールが難しくなる症状が出ることがあり、怒りを抑えられなくなったり、その反動で落ち込んだりとうつ状態になることもあります。また、その他の症状としては、肩こりや腰痛などの痛み、食欲不振などの消化器症状が出る場合もあります。
ホットフラッシュを除くと、日常生活の延長として考えられるだけに更年期障害と判断がつかない場合もあります。だからこそ、早めに専門医に相談するのがよいでしょう。

更年期外来とは

更年期外来の内容

女性の更年期の悩みに寄り添い、適切な治療法を提案してくれるのが更年期外来です。更年期に伴いさまざまな症状を感じるようであれば、一度専門医に相談してみるのがよいかもしれません。更年期外来は、主に婦人科での受診が可能です。

更年期外来の治療法

更年期障害の症状を緩和させる更年期外来の治療法は、主にホルモン補充療法(HRT)が中心となります。揺らぎながら減少していく女性ホルモンを補って症状を緩和させる方法で、女性ホルモンのエストロゲンのみ、あるいはエストロゲンとプロゲステロンの併用によって治療します。
人によっては、ホルモン補充療法が合わなかったり、他の治療を望む場合もあります。ホルモン補充療法の他には、漢方薬の服用による治療や、プラセンタ、サプリメント、服薬などさまざまな方法があります。ご自身の症状や体質などを専門医に相談し、自分に最適な治療法に出会えるとよいですね。

更年期外来の費用は?保険は適用される?

一番気になるのが、更年期外来の費用ではないでしょうか。症状が辛いとはいえ、高額な治療費を払うのは厳しいという人もいるかもしれません。治療の内容によっては保険適用になるものもあるので、まずは更年期外来を受診して話を聞いてみることから始めるのがいいのではないでしょうか。

更年期外来で更年期障害以外の疾患が見つかることも

更年期に入り体感する症状は、更年期障害だけとは限りません。閉経前後は、高血圧や脂質異常症のリスクが高まり、動脈硬化につながることもあります。エストロゲンの急減により骨代謝のバランスがくずれ、骨量も減少していきます。骨粗しょう症や、骨折のリスクが高まるのもこの頃です。また、膣粘膜が減少し、デリケートゾーンも乾きやすくなります。デリケートゾーンが乾くと、かゆみやにおいなどのトラブルの元にも。しっかり保湿することが大切です。このように、更年期は、閉経するだけでなく、身体が大きく変化するときと捉えましょう。

更年期以降も元気な人生を歩みたいから!更年期のお悩みは早めに専門医に相談を

人生100年時代と言われる今、更年期を過ぎた後も約40〜50年の人生が続きます。今までは女性ホルモンとともに過ごしてきた女性の身体が、女性ホルモンの分泌なしで生活していくことになるので、身体に変化が訪れるのも必然ですね。身体の変化を受け入れ、そして無理せずに適切な治療を受けることで、更年期、そしてその後の人生を元気に生きられるのではないでしょうか。