2024/03/06 更年期症状と冷えの関係は?おすすめの温活をご紹介

更年期に入って、冷えの症状に悩まされる方は少なくありません。実は更年期症状と冷えには、深い関係があります。更年期症状を和らげるためにも、温活を始めてみるのがおすすめです。

そこで今回は、更年期症状と冷えの関係や、冷えを和らげるための温活方法についてご紹介します。更年期のつらい冷えにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

更年期症状と「冷え」の関係とは?

更年期症状と冷えは、互いに深く関連していると考えられています。女性は更年期になると、卵巣機能の低下により女性ホルモンの分泌量が減少します。これによって自律神経のバランスが乱れ、血液の循環が悪くなることで、冷えを感じやすくなるのです。

血流の停滞により、肩こりや頭痛、腰痛、むくみ、便秘といった更年期症状も起こりやすくなります。さらには冷えが原因で、気分の落ち込みや不眠などが引き起こされることもあるのです。

このように更年期になると冷えが起こりやすくなり、冷えが更年期症状のさらなる悪化を招くという、悪循環に陥る可能性があります。更年期症状を和らげるためには、冷えを改善する対策を施すことが大切です。

更年期に特有の「冷えのぼせ」

更年期特有の症状として、「冷えのぼせ」が挙げられます。冷えのぼせとは、下半身が冷えて血行が停滞し、本来下半身に行き渡るべき血液が上半身に集まっている状態のことです。下半身は冷えているのに、上半身は熱く、ほてりなどを感じてしまいます。

冷えのぼせは、運動不足が原因で起こりやすいといわれています。冷えのぼせを防ぐためには、下半身の筋肉を鍛えるとともに、足湯などをして下半身をしっかり温めましょう。

更年期の冷えを和らげる温活方法

更年期の冷えを和らげるためには、普段から温活に取り組むことが大切です。ここからは、更年期の冷えを和らげる温活方法についてご紹介します。

適度な運動を習慣にする

日頃から無理のない運動を習慣にして、筋力を維持することは冷え対策に重要です。運動が苦手な方や、運動をする時間がない方は、日常生活に以下のような習慣を取り入れてみてください。

● エスカレーターやエレベーターではなく、階段を使う
● 電車を使う代わりに、1駅分歩く
● 休日は散歩をしてみる

積極的に足腰を使うようにすれば、筋肉量の維持につながります。また筋肉を動かすことで血流がスムーズになり、体温を上げる効果も期待できるのです。

湯船につかって入浴する

血流を良くするためには、湯船につかって入浴するのが効果的です。40℃ほどのお湯で20〜30分ほど半身浴をすれば、身体が芯から温まります。家庭用の発泡性入浴剤を活用すれば、より高い温浴効果が期待できるのでおすすめです。

また身体を洗う際にボディブラシなどでお肌を刺激すれば、自律神経への良い影響が期待できます。

栄養バランスのとれた食生活を意識する

冷えを防ぐためには、栄養バランスの整った食生活を心がけるのも大切です。身体を冷やすような食べ物は控え、温かい料理や根菜類などを積極的に摂るように意識しましょう。またビタミンEは血流をスムーズにし、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。

ビタミンEはアーモンドやイワシなどに豊富に含まれているので、積極的に食事に取り入れましょう。

温かい飲み物を飲む

冷えた身体を温めるためには、温かい飲み物を摂りましょう。生姜やシナモンには血行促進が期待できるので、生姜紅茶やシナモンティーなどを取り入れてみてください。

一方で温かい飲み物でも、コーヒーなどカフェインが含まれる飲み物を摂取しすぎると、かえって身体を冷やしてしまう恐れがあります。そのため、カフェインの摂りすぎには注意しましょう。

しっかり睡眠をとる

更年期の冷え対策には、十分な睡眠によって体内時計を整えることも大切です。更年期は自律神経の乱れにより、良質な睡眠がとりにくくなります。良質な睡眠がとれていないと、血流が停滞して冷えが悪化しかねません。

朝起きたら太陽の光を浴び、体内時計を調節しましょう。就寝前にカフェインの含まれている飲み物を飲んだり、スマホ画面を見たりするのを控え、ぐっすり眠れるように心がけてみてください。

手足のマッサージをする

身体の冷えを感じたら、手足をマッサージして、全身の血行を良くしましょう。また足先の冷えを防ぐために、足の指でグーとパーを作るイメージで、開いたり閉じたりするのもおすすめです。

温活で更年期の冷え対策をしよう

今回は、更年期症状と冷えの関係や、冷えを和らげるための温活方法についてご紹介しました。更年期になると、女性ホルモンの減少によって冷えを感じやすくなり、冷えによってさまざまな不調が生じやすくなります。冷えを和らげるために、運動や食事など普段の生活に温活を取り入れてみてください。