2022/11/25 気になる黒ずみ、どうケアする?色素沈着のメカニズムと対処法

デリケートゾーンだけではなく、毛穴、肘、膝、そしてヒップラインなど、気になる色素沈着による黒ずみ。黒ずんでいると陰になってしまい、肌自体が元気なく老けて見えてしまいます。また、少し汚れたように見えてしまうのも悲しいですよね。今回は、どうして肌が黒ずむのか、色素沈着のメカニズムや黒ずみの予防法、黒ずんでしまった場合の対処法などをお話します。

 

なぜ肌が黒ずむの?黒ずみの原因とは

何か特別なことをしていないのに何で肌が黒ずんでいくんだろうと思ったことはありませんか?まずは、肌が黒ずむ理由をご紹介します。メカニズムが分かることで、ケアがしやすくなるかもしれません。

 


刺激でメラニンを分泌

肌は刺激を受けるとメラニンという色素を分泌して肌を守ろうと働きます。メラニンと聞いて思い浮かぶのは日焼けではないでしょうか?日焼けは、紫外線の刺激によってメラニンが分泌され、肌が黒くなるという仕組みで起きています。そして、メラニンの過剰分泌は紫外線だけが原因というわけではなく、肌へのさまざまな刺激がメラニン分泌の要因となり得ます。このメラニンが黒ずみの原因になると考えられています。

どんな刺激がメラニンを分泌する?

主に考えられるのが乾燥、摩擦、そして圧迫です。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、刺激に対してより敏感になってしまいます。また、乾燥がひどいと肌のターンオーバーも乱れがちに。ターンオーバーが乱れると、メラニン色素がうまく排出されずに、肌に色素沈着として残ってしまいます。特に肘や膝などは露出していることも多く、乾燥が刺激になって黒ずんでしまう可能性があります。

そして、摩擦も肌にとっては大きな刺激になります。タオルで拭くことや、デリケートゾーンであればトイレットペーパーで強く拭くことも刺激に。その他、下着の擦れによって摩擦が起こり、デリケートゾーンやヒップラインに黒ずみができることも。

また、圧迫も肌にとったら刺激の1つです。とくに、締め付けの強い下着や、サイズ感のあっていない下着などは要注意。圧迫と同時に摩擦も起こるので、色素沈着の要因となってしまいます。デリケートゾーンが黒ずんでしまったと感じる場合は、下着の圧迫や擦れも一因かもしれません。

もう1点注意したいのが、自分で行う毛の処理です。わきの下やデリケートゾーンの処理は通常カミソリで行いますが、カミソリの刃は言わずもがな肌にとって大きな刺激に。刺激を繰り返すことで気づいたら黒ずんでいたということにもなりかねません。ムダ毛ケアを行う場合は、そもそも肌が敏感になっている生理前や生理中は避ける、ケアの後はしっかり保湿するということを忘れないようにしたいですね。

妊娠中に色素沈着が起こりやすい理由は?

女性は、妊娠すると色素沈着が起こりやすくなります。妊娠によってエストロゲンとプロゲステロンの女性ホルモンのバランスが乱れることで、乳輪やデリケートゾーン、わきの下などのメラニン色素の多い部分での色素沈着が強くなるのが原因です。また、妊娠中は胎児に水分や栄養を送っているので乾燥しやすく、その乾燥も黒ずみの原因として考えられるかもしれません。

妊娠中の黒ずみは、産後にホルモンバランスが戻っていくことで徐々に改善されていきます。それでも、産後は赤ちゃんの育児に追われ、ママ自身のケアは疎かになりがち。そのため、黒ずみが改善するのに時間がかかったり、思うように色素沈着が治らないというママもいます。

妊娠中も、きつめの下着は避ける、しっかり保湿ケア、UVケアを行う、ビタミンCが含まれる食材を摂取するなどの黒ずみ予防を行いましょう。

 

黒ずみの予防とケア方法

これ以上黒ずみができないように予防していきたい、できてしまた黒ずみを少しでも改善したいと考える方にここからは、黒ずみの予防とケアの方法をご紹介します。

 

こすらない!肌は優しくケアして

摩擦は肌にとって大きな刺激になります。お風呂で体を洗うとき、ナイロンタオルでごしごし洗っていませんか?お手洗いでデリケートゾーンを強く拭いていませんか?肌に触れるときは、優しくを心がけましょう。力を入れる必要はありません。ボディウォッシュも刺激の強いものは避け、肌に優しい素材のアイテムを選びましょう。

乾燥は黒ずみの原因に!しっかり保湿ケア

肌を乾燥させないようにしっかりと保湿ケアを行いましょう。肌の乾燥はバリア機能の低下を招き、摩擦や刺激によるダメージをさらに受けてしまうからです。

また、しっかりと保湿ケアをすることで、肌のターンオーバーを促すことができます。ターンオーバーが正常であれば、色素沈着のない肌が一定の周期で表面に表れてきます。ターンオーバーの周期は約28日くらいとされており、女性の月経周期で考えると良いでしょう。新しい肌が表面にでてくるまで時間がかかりますが、ターンオーバーを正常に促すことは黒ずみ解消への第一歩です。

保湿ケアアイテムはパーツによって使い分けるのがおすすめです。顔には顔用の化粧水やフェイスクリームを使用して、しっかりと水分と油分を補給。ボディケアにはたっぷりのボディクリームを使って、優しくこすらないように塗りましょう。デリケートゾーンにはデリケートゾーン専用の保湿クリームを使うと刺激が少なくてよいですね。肌を乾燥させないことが、肌を刺激から守り、黒ずみを予防することに繋がります。

ブライトニングケア

保湿ケアと同じくらい大切なのがブライトニングケアです。
とくに、メラニンの生成を抑制する働きがあるといわれているビタミンC誘導体配合のアイテムを選ぶのがおすすめ。ビタミンC誘導体は種類によって、アイテムが変わってきます。水溶性ビタミンC誘導体は化粧水などに含まれ、脂溶性ビタミンC誘導体は乳液やクリームなどに含まれています。即効性が期待できるのは水溶性、刺激が少なく肌馴染みが良いのが脂溶性、そして水溶性と脂溶性の両方のメリットを併せ持つ新型ビタミンC誘導体など種類もさまざま。自分の肌にはどのタイプが合うのかを見極めて、スキンケアアイテムを選びましょう。

また、ビタミンCを食材から摂取し、内側からアプローチすることも大切です。果物や野菜に多く含まれているビタミンC。柑橘類、いちご、キウイフルーツ、赤ピーマン、緑ピーマン、ブロッコリーなどに多く含まれているので、積極的に食べたいですね。

保湿とブライトニングケアで肌を黒ずみから守って

黒ずみを全部なくすのは難しいかもしれませんが、保湿とブライトニングケアを続けることで、少しずつ改善することが期待できます。また、保湿とブライトニングケアは、新しい黒ずみから肌を守るためにも有効です。肘、膝、デリケートゾーン、そして乳輪やヒップラインなど、どんなパーツでも起こる黒ずみ。紫外線や刺激を避け、適切なスキンケアで肌を乾燥から守ることが、黒ずみ解消の第一歩です。