2023/11/08 生理不順になる原因は?周期を整えるためのセルフケアもご紹介

「最近、生理周期が乱れている…」と感じている場合、生理不順かもしれません。生理不順の原因は多岐にわたりますが、放置していると病気や不妊などにつながる恐れがあります。

今回の記事では、生理不順になる原因や、周期を整えるためのセルフケアなどについてご紹介します。生理不順の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

生理不順(月経不順)とは?

生理の正常な周期日数は、25~38日といわれています。この周期に当てはまらない場合、生理不順(月経不順)とみなされるのです。生理不順は、症状によって以下のような種類に分けられます。

 

稀発月経

稀発月経とは、月経周期が39日以上と長くなることです。原因としては、卵巣の働きが乱れて女性ホルモンが正常に分泌されていないことなどが考えられます。

稀発月経であっても、排卵が行われていれば妊娠・出産は可能です。しかし無排卵周期の場合は、そうはいきません。周期が長い状態が続く場合は婦人科を受診して、ホルモンの量や排卵の有無を調べてもらいましょう。

頻発月経

頻発月経とは、月経周期が24日以下と短くなることです。原因としては、卵巣の機能低下やストレスによる女性ホルモンの乱れなどが考えられます。また黄体ホルモンの分泌が十分ではなく、排卵から生理開始までの日数が短くなる「黄体機能不全」の可能性もあります。

黄体ホルモンが不足していると子宮内膜が成熟しないので、妊娠しにくい状態になったり、流産が起こりやすくなったりする原因にもつながりかねません。妊娠を望んでいる場合は、早めに婦人科を受診しましょう。

過長月経

過長月経とは、生理期間が8日以上続く状態のことです。原因としては、ホルモンバランスの乱れや子宮に関わる病気などが挙げられます。女性ホルモンの分泌に関わる機能に問題が生じて無排卵周期になっていたり、黄体ホルモンの分泌減少によって黄体機能不全になっている恐れもあるため、婦人科での適切な治療が必要です。

過短月経

過短月経とは、生理が2日以内で終わることです。過短月経の原因としては、女性ホルモンの分泌が少ないことや、子宮の発育不全、甲状腺機能の異常などが考えられます。生理は来ていても排卵が起こっていない「無排卵月経」になっている可能性もあるため、放置していると不妊の原因にもなりかねません。

生理不順で考えられる4つの原因

生理不順になる原因は多岐にわたりますが、場合によっては何らかの病気が隠れている可能性もあります。ここからは、生理不順になったときに考えられる原因についてご紹介します。

 

ストレス

生理不順になる原因として、精神的なストレスが考えられます。女性ホルモンが正常に分泌されるためには、脳の視床下部や脳下垂体と卵巣がうまく働くことが必須です。しかし、ストレスでこれらの器官が影響を受けると、女性ホルモンの分泌が乱れて生理不順につながる恐れがあるのです。
ストレスが溜まる原因としては、人間関係や環境の変化、寝不足などがあります。

過度なダイエット

体重や体脂肪は、卵巣の機能と密接に関わっています。過度な食事制限などのダイエットを行って痩せすぎると、女性ホルモンが十分に分泌されなくなり、生理不順に陥る恐れがあるのです。

卵巣や子宮の病気

生理不順になる原因として、何らかの病気が隠れている可能性もあります。生理不順を引き起こす卵巣や子宮の病気には、以下のようなものが挙げられます。

・子宮腺筋症
・多嚢胞性卵巣症候群
・子宮筋腫 など

上記のような病気にかかっている場合は適切な治療が必要であるため、早めに婦人科を受診しましょう。

妊娠・閉経

生理不順の原因が、妊娠や閉経である可能性もあります。妊娠して受精卵が子宮内膜に着床すると、生理は起こらなくなります。また閉経が近づいて女性ホルモンの分泌が減少するにつれ、生理周期が長くなったり短くなったりするのです。

生理不順で病院を受診する目安

3ヶ月以上生理が来ない場合は、婦人科を受診しましょう。3ヶ月以上生理が来ないことを、医学的には「無月経」と呼びます。無月経は、重大な病気の初期症状である可能性もあります。
また3ヶ月以内の場合でも、何か気になる症状がある場合は、ためらわずに婦人科を受診するのが賢明です。

 

生理不順を防ぐためのセルフケア

生理周期を正常に保つためには、普段の生活習慣に気をつけることが大切です。ここからは、生理不順を防ぐためのセルフケアについてご紹介します。

 

過度なダイエットを控えて食生活を整える

上述したように、過度なダイエットは生理不順の原因となります。生理不順を防ぐためには、栄養バランスの整った食事を心がけ、1日3食しっかりとりましょう。

ストレスをため込まない

生理不順を防ぐためには、ストレスをため込まないような生活を心がけることも大切です。1日の中で趣味や好きなことをする時間を確保して、気分をリフレッシュさせましょう。また十分な睡眠時間を確保したり、適度な運動を習慣にしたりすることも、ストレス軽減につながります。

おかしい?と思ったら婦人科に相談しよう

今回は、生理不順になる原因や、周期を整えるためのセルフケアなどについてご紹介しました。生理不順になる原因にはストレスなどが考えられますが、何らかの病気が隠れている可能性もあります。生理周期を正常に戻すために普段の生活を見直しつつ、心配であれば婦人科を受診しましょう。