2023/11/20 生理中にトレーニングをしてもいい?楽しむコツや注意点も紹介!

定期的にウォーキングやランニングなどをして身体を動かすことは、健康維持には欠かせません。ただし、生理中にもトレーニングをしてよいのか疑問に思う方もいるでしょう。この記事では、生理中のトレーニングについて詳しく解説します。おすすめのトレーニングや気をつけるべき点も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

そもそも生理中にトレーニングをしてもいい?

結論から述べると、自分自身が辛くないのであれば生理中にトレーニングをしても問題ありません。主に学校現場向けの文書ですが、日本産婦人科学会思春期・小児問題委員会が2011年に出した「月経期間中のスポーツ活動に関する指針」では、「月経期間中であるという理由のみで絶対行わない」ということは問題があり、健康管理の面(月経痛対策など)からも、ある程度のスポーツ活動を月経期間中であっても、むしろ行うことが望ましい」とされています。

適度に身体を動かすことで生理痛の症状を和らげる可能性もあります。生理痛は、経血を排出するために子宮が収縮することで起こるため、運動不足や体温が低下して血流が悪くなると、生理痛の悪化につながる可能性も。

適度な運動は、血流を促進させることが期待できます。ただし、激しい運動やトレーニングは避けることが望ましいでしょう。

 

⽣理ではないときとの違い

生理中は、経血とともに鉄分が排出されるため、生理ではないときに比べて貧血になるリスクが高まります。鉄分が不足すると、倦怠感やめまい、息切れなどの症状が出ることもあります。生理中に下腹部痛が出た場合は、無理せずに休むことも大切です。痛みを我慢してトレーニングを続けると、体調不良やけがをするなど、逆効果となる可能性もあります。

 

生理中におすすめのトレーニング

生理中にトレーニングをしたいものの、どのようなトレーニングを取り入れるのがよいかわからない方もいるでしょう。そこで、生理中でもできる、おすすめのトレーニングを2つ紹介します。

 

ヨガ

ヨガは自分のペースで行えるため、生理中にもおすすめのトレーニングです。ヨガで体を動かすことで血流を促進できます。また、リラックスにもつながるので、ストレス対策にもぴったりです。ヨガには「鳩のポーズ」や「猫のポーズ」などがあります。

ウォーキング

手軽にトレーニングを行うなら、ウォーキングがおすすめです。自宅と最寄り駅までの行き来や、近所への買い物など、行えるチャンスは日常に多くあります。正しい姿勢で歩くことで、さらに良いトレーニングになるでしょう。足を前に出すことに意識を向けると、太ももの筋肉を使ってしまい足が太く見えます。一方で、足をできるだけ身体よりも後ろに残して歩くと、お尻の筋肉を使うためヒップアップにつながります。ウォーキングする際は単に歩くだけではなく、姿勢も意識して取り組むとよいでしょう。

生理中のトレーニングで気をつけるべきこと

生理中のトレーニングには、取り組み方を間違えると体調を崩す可能性もあります。ここでは、生理中にトレーニングする際の気をつけるべきポイントをお伝えします。 長時間のトレーニングは控える 生理中は、トレーニングの回数を減らしたり休憩を長めにとったりして、身体に負荷をかけすぎないように注意しましょう。身体への負荷を減らすように、トレーニングのやり方を工夫することがおすすめです。途中で体調が悪くなったり、お腹が痛くなったりした場合は切り上げましょう。

 

避けるべきトレーニングもある

一方で、以下のようなトレーニングは、生理中は避けることが望ましいでしょう。

⚫︎ 水泳
⚫︎ ホットヨガ
⚫︎ ランニング

生理中は、身体を温めて血流を促進させることが大切です。水泳は、身体が冷えて体調を崩したり、体内に雑菌が入ったりする可能性があります。また、高温多湿になるホットヨガは、貧血や脱水のリスクがあるため控えましょう。大量に汗をかく激しい運動は、生理が終わってから取り組むことをおすすめします。

経血漏れに注意する

生理中にトレーニングする際は、経血が漏れる可能性があるため、自分の身体に合ったナプキンを使用することも大切です。羽根つきの大きめのナプキンやフィットするスリムタイプを選ぶとよいでしょう。また、万が一の経血漏れに備えて、黒や紺などの服を着用することがおすすめです。

鉄分を積極的に摂取する

前述したように、生理中は経血とともに鉄分が体外へ排出されるため、貧血になるリスクが上昇します。そのため、食事で積極的な鉄分の摂取が大切です。鉄分が多く含まれている食材は以下の通りです。

⚫︎ レバー
⚫︎ ほうれん草
⚫︎ 納豆

これらの食材を中心に、バランスのよい食生活を心がけましょう。

生理中は無理せずにトレーニングを楽しもう

生理中の適度なトレーニングは、生理痛の症状を和らげる可能性があります。身体を動かしたい方は、ヨガやウォーキングなどを取り入れることがおすすめです。ただし、激しい運動や長時間のトレーニングは身体に負荷がかかるため、生理中は避けることが望ましいでしょう。
また、トレーニングだけではなく、鉄分を積極的に摂取し、バランスのよい食事をとることも心がけてください。体調がすぐれない場合は、トレーニングを控えたり無理のない範囲で取り組んだりすることが大切。
月に一度訪れる生理とうまく付き合いながら、トレーニングを楽しみましょう。