2022/07/21 【管理栄養士監修】体のニオイと食生活・生活習慣の関係は?

「あれ、最近なんだか変なニオイがするかも…?」 ふと洋服やベッド、枕から独特のニオイがしてくることはありませんか?体臭や自分の匂いはなかなか自分では気づきにくいですが、一度気づくとずっと気になってしまうもの。 実は、そのニオイは生活習慣や食生活が原因かも。今日からできる管理栄養士によるアドバイスと合わせてご紹介いたします。

体臭が気になる…その原因は?【食事】

体臭の大きな原因は、腸内環境の乱れです。

腸内環境が乱れると腸内の悪玉菌が活発になり、タンパク質を分解することでアンモニアを発生させます。これにより、体からなんとなく嫌なニオイがしはじめることも。トイレにいく時に便のニオイが気になる人は、体臭も強くなる傾向にあり、注意が必要です。

 

 

腸内環境を乱す食生活

●過剰な動物性脂質(脂身の多いお肉など)
●加工食品(インスタント食品、レトルトなど)
●精製食材(白米、白いパン、うどん、ラーメンなど)
●野菜・果物の食べる量が少ない


これらの食生活を避けつつ、腸内環境を整える食事の選択をすることが体臭予防におすすめです。

体臭予防のための腸を整える食事

腸を整える食事は、先に挙げた腸内環境を乱す食生活の逆であればOK。具体的に見ていきましょう。

 

腸を整える食事

●旬の野菜・果物を豊富に含む食事
●良質な炭水化物(未精製のもの)
●脂質控えめ
●添加物が少ない

 

特に、野菜や果物、炭水化物の摂取量が少ないひとは、腸内環境が乱れやすい傾向にあります。これは、腸内の善玉菌(良い作用をもたらす菌)のエサとなる食物繊維や糖質が少ないため。
※ダイエットやボディメイクの理由から、炭水化物を極端に抜く人もいますが、腸内環境の乱れだけでなくケトン臭と呼ばれるいやな体臭を招く原因になります。

また、野菜や果物は栄養価もおいしさも最も高くなる旬に食べることで、栄養素の巡りもよくなり、代謝を上げて体臭を軽減します。

体臭が気になる原因は?【生活習慣】

食事だけでなく、生活習慣も体臭の原因になります。

体臭の原因となる生活習慣

●喫煙
●過度の飲酒
●ストレス(睡眠不足など)
●運動不足
●寝具の洗濯頻度が少ない

喫煙や過度の飲酒、ストレスは、体内の循環を悪化させるほかにも汗や皮脂を酸化させ、体臭の原因になります。また、寝具は毎日体が密着しているもの。洗濯頻度が少ないと、長時間放置された皮脂成分が酸化され、悪臭の原因となってしまいます。

また、運動不足の場合、体内に汗が溜まってしまい、老廃物の排出ができていない場合があります。週に一度でいいので、しっかり汗をかくスポーツ(ウォーキングなど)を取り入れてみましょう。

さらに、できればタバコは控え、お酒も嗜む程度にし、ストレスは早めに対処すること。そして寝具は最低でも一週間に一回は洗うことをおすすめします。

デリケートゾーンのケアも忘れずに【生活習慣】

先ほどまで挙げた食・生活習慣は、体臭だけでなくデリケートゾーンのニオイも改善してくれます。膣内は繊細な環境。できれば清潔かつ体の内側から健康であるために、食事と生活習慣から見直してみましょう。

食・生活習慣を見直して、体臭ケアをしましょう

体臭や加齢臭は、人から言われないとなかなか気づかないもの。
そして一度気になると、ボディクリームや香水でどうにかしたくなりませんか。

できれば根本となる体臭をしっかりケアして改善しましょう。

基本は、腸内環境を整えること、そして生活習慣を改めること。野菜や果物など新鮮なものを食べ、ストレスを溜めないように運動や睡眠管理をすることがポイントです。