2024/01/25 閉経後もずっと私らしくすごすために。膣まわりの潤いケアでそなえよう!

女性の体調や体のお悩みは、ライフステージごとに変化しやすいものです。

とくに更年期や閉経を機に起こりやすい体の変化のなかに、膣の乾燥や委縮という症状があります。膣のコンディションは、健康やセクシャリティにも深く影響しますので、丁寧にケアしていきたいものです。

今回は、膣まわりの潤いケアの重要性やセルフケアで出来ることについてお伝えしていきます。

 

ライフステージ別にみた女性の体の変化

ホルモンの影響によって女性の体は「思春期」「性成熟期」「更年期」「老年期」という4つのステージに分けられるといわれています。

 

思春期

女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に増えていく10歳~18歳頃の思春期には、精神面では不安定になりやすく、バストの膨らみなど体つきは大人の女性へと成長していきます。
この時期は、ホルモンバランスが不安定で生理周期の乱れや月経痛が起こりやすい時期でもあります。

性成熟期

18歳頃~45歳頃の性成熟期は、4つのステージの中でエストロゲンの分泌が最も多い時期で、体は妊娠や出産に適した時期となります。
一方でこの時期は、子宮内膜症や子宮筋腫など子宮の病気を発症しやすい時期でもありますので注意が必要です。

更年期

45歳頃~55歳頃の更年期になると、エストロゲンの分泌が急激に減少することで、体にさまざまな不調があらわれやすくなります。
ホットフラッシュや腰痛、冷え、気分の落ち込みなど、心身にあらわれるさまざまな症状を更年期症状といいます。この時期に閉経を迎えるのです。

老齢期

更年期を終えた50代半ば以降の時期を老齢期といいます。 この時期になると、エストロゲンの分泌がさらに減少し、心血管系の疾患や骨粗しょう症、膣炎などの症状があらわれやすくなります。

厚生労働省のデータによると、2022年の女性の平均寿命は87.09歳です。つまり、女性にとってこの老齢期が一生の中で1番長いということになります。
この時期をいかに自分らしく健康的に過ごせるかは、人生全体の幸福度にも大きく影響するといえるでしょう。

閉経後の膣周りのトラブルとケアが重要な理由

先述しました通り、閉経後には、膣の委縮や乾燥など下半身に関わるお悩みと、骨粗しょう症、心血管系の疾患にかかるリスクが高まります。

特に、排泄や膣まわりのトラブルは、QOL(生活の質)や自尊心、パートナーシップにも影響が出るところでもあります。これらのトラブルやそのケア方法を知ることで、老齢期を前向きにとらえるきっかけにもなることでしょう。

 

閉経後に起きやすい膣まわりのトラブル

閉経後に起きやすい膣まわりのトラブルには、次のものがあります。

● 乾燥によるムズムズ
● 性交痛
● 普段使っていた下着で肌に違和感を覚えるようになった
● 自転車に乗ると擦れて痛い
● ニオイが気になる

これらはエストロゲンの分泌が減少することで膣が乾燥したり、萎縮したりするために起こる症状です。

膣まわりのケアが重要な理由

エストロゲンの分泌量が減ると、膣から分泌される粘液の量も減ります。そのため、ムズムズしたり、乾燥、不快感、わずかな刺激で出血しやすくなるなどの症状が現れ、萎縮性腟炎と呼ばれる状態になるのです。

膣まわりの潤いケアを行うことで、セクシャリティを高めるだけでなく、不快な症状を抑えることや健康維持にもつながるのです。

更年期に入る前からケアしておくとよいでしょう。

セルフケアで出来ることと注意点

ここでは、セルフケアでできることと注意点をお伝えします。

 

洗浄と保湿

膣まわりの乾燥のケアには、洗浄と保湿の両方を行うとよいでしょう。 お風呂で洗う際には強い洗浄力があるソープは避けて、デリケートゾーン用のものがおすすめです。ゴシゴシと力を入れるのではなく、手で優しく洗いましょう。
お風呂からあがったら、ジェルやクリーム、オイルなどで保湿もしっかりしてください。

ただし、膣の中まで洗ったり、洗いすぎには注意しましょう。膣の内部を傷つけたり、必要な常在菌を洗い流してしまう可能性があるからです。

医師のアドバイスも

辛い症状が続くなら、婦人科を受診して医師のアドバイスを受けるとよいでしょう。

きちんと検査を受けることで、治療などの選択肢も広がります。これからライフステージごとに迎えるからだの変化と向き合うときに、日頃から相談出来るかかりつけ医を見つけておくと心強いのではないでしょうか。

いつまでも私らしくいるために

今回は、閉経を機に起こりやすい膣の乾燥についてお伝えしました。
なかには「閉経は女の終わり?」と女性性の喪失を感じる方もいらっしゃいますが、閉経したからといって、女性でなくなるわけではありません。

老齢期には確かに生殖機能は失われますが、「人生100年時代」といわれるこの時代では、女性の人生は閉経後もまだまだ続くわけです。膣まわりの潤いケアをして、心身ともに健やかに過ごしていきましょう。