2023/06/12 「会陰マッサージ」ってなんのため?オイルを使ったセルフケア方法

女性の健康を守る大切なケアとして、近年フェムゾーンケアの重要性が注目されています。その中でも「会陰マッサージ」は関心が高まっている膣ケアのひとつですが、取り入れることのメリットや、マッサージの方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、会陰マッサージに関する基本的な知識や期待できる効果を解説するとともに、自分でもチャレンジできるセルフケア方法をお伝えします。

 

「会陰」とはどの部分のことをいうの?

会陰マッサージのやり方を確認する前に、まず知っておきたいのが「会陰」について。
膣まわりというイメージを持たれがちですが、細かく見ると会陰は外から見える女性性器で、後陰唇交連(ごいんしんこうれん)と肛門の間にある外性器を指します。

 

肛門挙筋や外肛門括約筋、尿道括約筋など骨盤底の主要な筋肉はすべて会陰につながっており、会陰筋層と呼ばれています。これらの筋肉がハンモックのような役割を担い、内臓を支えるとともにおりものなどの膣からの排泄物や便などの直腸からの排泄物を押し出すという機能があるのです。

実際、出産時に赤ちゃんの頭が膣口を通ると会陰部に負荷がかかるため、柔らかくて伸びる健康な会陰がお産を軽くするともいわれています。リラックスした状態で出産する方法「ソフロロジー法」を取り入れる際も、会陰の緊張をやわらげる(=筋肉をゆるめる)ことが大切とされており、安産を考える妊婦さんに意識される傾向があるようです。
普段あまり気に留めない会陰ですが、あらためて考えると女性にとって重要な働きを持つ場所です。

 

会陰マッサージに期待できる効果と注意点は?

とてもデリケートな場所にある会陰は、マッサージするにあたりメリットとデメリットがあります。正しい知識を持たずに実践すると逆に体に負担を与えてしまう可能性もありますので、会陰マッサージに興味がある方はしっかり情報を得て、無理のない範囲で実践するのがオススメです。

 

会陰の伸びをよくしてくれる会陰マッサージの目的は人それぞれ。出産前に行ったり、生理痛や生理不順など婦人科系の悩みがある方がセルフケアとして取り入れたりしています。。
さらに閉経後のフェムゾーンケアとして実践する方もいます。ご自身のライフスタイルと照らし合わせながら、会陰マッサージの必要性について考えてみてください。

 

今日からセルフケア!会陰マッサージのやり方

デリケートな場所だけに、できるだけ健康な状態をキープしておきたいフェムゾーン。初めての方も挑戦しやすい会陰マッサージの方法を紹介します。

 

マッサージを行う前に要チェック!

会陰マッサージは大変デリケートなケアです。やり方を間違えると膣内を傷つけたり細菌感染をしたりといった可能性もありので、やり過ぎには要注意。以下のポイントを踏まえ、十分に注意して行ってください。

・回数は週に1回が目安
・1回のマッサージ時間は5〜10分程度
・石鹸でよく洗い、必ず清潔な手で行う
・傷つけないよう爪は短くしておく
・妊婦さんで体調がすぐれない時は行わない

初めての会陰マッサージ

本格的な会陰マッサージについて検索すると指を膣に入れるなどの方法が出てきますが、膣内に指を入れることは専門家やプロフェッショナルでないと難しいもの。初めての会陰マッサージにオススメの方法をご紹介します。

セルフマッサージでフェムゾーンも健康的に

顔や体のケアと同じように、日々のケアが自分の体を作り上げていきます。会陰マッサージは女性ホルモンとも関係の深いデリケートゾーンケア。
元気な体をキープしたい方は、ぜひ取り入れてみてください。