冷え性に悩む女性の方は、多いのではないでしょうか。実は冷え性は、生理痛を悪化させる可能性があります。つらい生理痛を少しでも楽に乗り切るためには、冷え性対策を心がけることが大切です。
そこで今回は、冷え性と生理痛の関係や冷え性の原因、改善するためのセルフケアについてご紹介します。冷え性が肩こりなどの不調に与える影響についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
冷え性と生理痛・PMSの関係とは?
冷え性の方は、生理痛がひどくなりやすいといわれています。そもそも生理痛は、剥がれ落ちた子宮内膜と経血を体外に排出するための子宮収縮によって生じる現象です。子宮の収縮は、プロスタグランジンと呼ばれるホルモンによって引き起こされます。
身体が冷えると血行が悪くなり、子宮に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなります。すると子宮の機能が低下して経血をうまく排出できなくなり、プロスタグランジンの分泌が増えてしまいます。その結果、強い子宮収縮が起こって生理痛が悪化につながる可能性があるのです。
またPMS(月経前症候群)の症状も、冷えによって悪化するといわれています。このような事例から生理に関連する身体の不調と冷え性には関連があると言えるでしょう。
冷え性の原因
冷え性の原因は、多岐にわたります。ここからは、冷え性の原因として考えられることについてご紹介します。
極端なダイエット
極端なダイエットは、冷え性の原因に。
特に運動をせずに過度な食事制限を行うと、熱を生み出す筋肉量が減少するだけでなく、ビタミンやタンパク質などの必要な栄養素も不足し、栄養が身体に行き渡らず冷えを引き起こすのです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると、自律神経の働きが低下して血流が停滞し、手足の先まで血液がうまく行き渡らなくなり、冷えにつながります。ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れやすくなるので、ストレスを溜めないよう心がけることが大切です。
筋肉量の少なさ
運動不足によって筋肉量が少ないと、筋肉運動による血流量や発熱が少なくなり、冷え性になりやすくなります。一般的に女性は男性よりも筋肉量が少ないため、冷え性を引き起こしやすいといわれています。
冷え性を改善すれば肩こりなどにも良いって本当?
冷え性は、血流の滞りによって起こります。血流が滞ると体内の老廃物をスムーズに排出できなくなるため、冷え性以外にも以下のような不調につながりやすくなるのです。
すなわち、冷え性改善のために血流をよくする努力をすれば、結果的に肩こりや肌トラブルの改善も期待できます。血行不良によるさまざまな不調にお悩みの方は、次にご紹介する冷え性改善ケアを試してみてください。
冷え性を改善するためのセルフケア
冷え性を改善するためには、入浴や食事、運動などの生活習慣を見直すことが大切です。ここからは、冷え性を改善するためのセルフケアについてご紹介します。
湯船にゆっくりつかる
冷え性を改善するためには、ぬるめのお湯に半身浴でゆっくりつかるのがおすすめです。目安としては、38~40℃の湯船に20分以上つかりましょう。長風呂になるので、心臓に負担がかからないよう、乳房の下あたりまでつかるのがポイントです。
また、疲労回復や肩こりのため入浴剤や、落ち着く香りのアロマオイルを活用するのもおすすめです。湯船にゆっくりつかれない日は、やや熱めのお湯で足湯をしてみてください。
血行をよくする食生活を心がける
毎日の食生活では、身体を冷やすような冷たい飲み物やアイスなどは避けて、血行をよくする食べ物を積極的に摂るのがおすすめです。血行を促進するために効果的な栄養素としては、以下のようなものが挙げられます。
適度に運動して筋力をつける
身体が冷える原因として、筋肉量の少なさが挙げられます。身体のすみずみまで血液を行き渡らせるためには、適度な運動を習慣にして筋肉をつけるのがおすすめです。
どのような運動から始めたらいいかわからない場合は、下半身を動かすストレッチやスクワットから始めてみましょう。脚には全身のおよそ7割の筋肉が集中しているといわれているので、効率的に筋肉量を増やせます。
冷え性対策で生理痛の悪化を防ごう
今回は、冷え性と生理痛の関係や冷え性の原因、改善するためのセルフケアについてご紹介しました。冷え性になると、生理痛が悪化しやすいといわれています。生理痛を悪化させないためにも、適切なセルフケアをして冷え性改善を目指しましょう。