自律神経は不規則な生活やストレスなどで乱れやすく、身体に様々な不調をおこします。そんなときに気になるお悩みの1つがデリケートゾーンのトラブル。これは自律神経が乱れることにより、デリケートゾーンに大きく関わる女性ホルモンも乱れることが原因です。
今回は自律神経を整えることで、デリケートゾーンのトラブルを予防する方法についてご紹介します。
⾃律神経が乱れるとデリケートゾーンの状態も揺らぎやすい
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2種類。この2つの神経は私たちが意識していなくても身体の状態をコントロールしてくれます。交感神経は身体や心が興奮している時に働き、汗を出したり、心拍数を増やしたりする役割をもった神経です。一方、副交感神経は身体や心が休む時に働く神経。
現代社会は心身へのストレスが多いため交感神経が優位になりがちです。交感神経と副交感神経のスイッチがうまく切り替えできていないと、自律神経の乱れにつながってしまいます。
自律神経の乱れはホルモンの分泌にも大きく影響します。これは自律神経とホルモンが両方とも、脳の視床下部というで調節されているからです。そのため自律神経が乱れると、ホルモンの分泌も影響を受け、デリケートゾーンのトラブルにつながりやすくなります。
室内と外との気温差で⾃律神経が乱れやすい
「エアコンの効いた室内にずっといるとだるくなる」「季節の変わり目はなんだか調子が悪い」など不調を感じる方も多いでしょう。これらの不調は自律神経が影響しています。
気温差が大きくなると、自律神経のスイッチが何度も切り替わってしまい、負担がかかります。その状態がつづくと自律神経が乱れデリケートゾーンのトラブルや身体の不調につながりやすくなります。
⾃律神経が乱れるとどんなトラブルが⽣じやすいか
自律神経が乱れるとデリケートゾーンのトラブルの他にも、下記のような様々な不調が身体にあらわれます。
肉体的な症状
・頭痛
・めまい
・だるさ
・手足のしびれや冷え
・肩こり
精神的な症状
・・イライラ
・悲しくなる
・気力がなくなる
⾃律神経を整えるためにできること
自律神経が乱れる原因はストレスや不規則な生活習慣、そしてホルモンバランスの乱れです。これらの原因を取り除いて、自律神経の乱れを整えることがデリケートゾーンのトラブル予防の第1歩。
1日の過ごし方をみなおして
自律神経を整えるには日々の生活リズムを整えるのがとても大切。起きたらまず太陽の光をあびて体内時計をリセットしましょう。
夕食は寝る3時間前までに
消化吸収は副交感神経が司っているため、食事のリズムを整えることは、自律神経を整える助けにもなります。また、睡眠の質を下げないために、食べたものを十分に消化できる時間をとることも大切です。
ぬるめのお湯につかって
40℃前後の少しぬるいと感じるくらいの温度で、10分~15分入浴しましょう。全身浴でしっかり肩までつかることが大切です。お気に入りの入浴剤を使うことでリラックスにもなります。就寝の1~2時間前にお風呂に入り、体温がさがったタイミングでベッドに入れば、睡眠の質もアップ。
スマホやパソコンは控える
寝る前に強い光を浴びると交感神経が優位になり不眠の原因に。寝る前は照明をできるだけ暗くしてリラックスして過ごしましょう。
好きな香りをかいでリラックス
香りは心身のリラックスにつながります。ラベンダーやジャスミンの香りが有名ですが、好きな香りを楽しむことが大切です。
デリケートゾーンへの摩擦をへらそう
デリケートゾーンの皮膚は繊細。摩擦はデリケートゾーンのトラブルにつながります。洗う時は肌に優しいソープをよく泡立ててから、手や指で優しく洗いましょう。デリケートゾーンの乾燥もトラブルの原因に。入浴後はデリケートゾーン用のクリームやオイルで保湿してください。
摩擦を軽減するには他にも締め付けない下着を見に着けつる、スキニーなどのデリケートゾーンを締め付けやすい衣服をなるべく控えることなども役立ちます。
「ながら」でもできるセルフケア
スキマ時間やリラックスタイムに、ながらでもできるセルフケアをご紹介します。
◼️首周りを温める
首は脳から体の各所へつながる神経の通り道です。蒸しタオルなどで首まわりを温めれば、リラックスにつながる他、コリをほぐすにも役立ちます。
◼️ストレッチをする
首周りをほぐす簡単なストレッチもおすすめ。肩の力を抜いてリラックスし、首を右側に倒して右手でゆっくり右真横に引き寄せます。反対側も同様に行います。
◼️深呼吸をする
背筋を伸ばしてリラックスした状態でお腹に手をあてます。ゆっくりと口から息を吐き出し、息を吐き出せたら、鼻から息をゆっくりと吸い込みます。これを5~10分くりかえします。
自律神経の整え方を知って、適切なデリケートゾーンケアを
「デリケートゾーンのトラブルに悩まされている」「なんだか調子が悪い」は自律神経の乱れが関係しているかもしれません。現代女性は多忙で、ケアを後回しにしがち。頑張っているからこそ自律神経を意識して、自分をいたわるケアを取り入れてください。