今までは、使い捨て紙ナプキンとタンポンから選んでいた人も、もっとたくさんの選択肢が増え、選ぶことができるようになった生理用品。 気軽に試すことができるものから、ちょっと勇気がいるものも。 今回は、使い捨て紙ナプキンとタンポン以外の生理用品アイテムを紹介します。
膣内に挿入して経血を溜めるエコな生理用品月経カップ!
煮沸消毒して、何度もくりかえし使える月経カップ3年ほど使えるので、かなり経済的といえそうです。上手に使えば、漏れやムレなどのデリケートゾーンの不快感が軽減されるでしょう。
取っ手のついている月経カップもあり、膣内に入れるときも取り出すときもスムーズ。
月経カップ内に経血を直接うけとめているため、経血を目でみることがなく、生理を忘れて快適に過ごせることもあるそう。
使い捨て紙ナプキンのようなトイレのたびに交換などの手間が少なく、ゴミが出ないので、トイレ内にサニタリーボックスが不要で環境にやさしいと、今注目のアイテムです。
かさばらず、お出かけや旅行にもぴったりなアイテムです。
月経カップを使う前に気をつけたいこと
初めて使うときは、とにかく深呼吸!リラックスして時間があるときにためしましょう。
まずは、かならず煮沸消毒。鍋の場合は90度以上の沸騰したお湯に入れ、5~10分使用前後煮沸消毒して、清潔な状態で使いましょう。
カップの容量は、25ml。個人差があるので、経血量に合わせて4~8時間以内での使用がおすすめ。
月経カップの使いかた
体内で開きやすい折りかたバージョンをご紹介します。清潔な手指、煮沸消毒した月経カップを使用してくださいね。
■装着するとき
1.ふちを指でカップの内側に折りたたみ、両側に折り曲げます。2.利き手と逆の手で陰唇を開き、折りたたんだカップを尾てい骨の方に挿入
3.底を触って、カップが開いているか確認
■外すとき
カップを取り出すときは、膣内を触ってみて位置を確認しておきます。下腹部に力を入れるとカップが下におりてくるので、カップの底をしっかりつまんで取り出します。
■カップを取り出した後は
トイレに流せるウェットティッシュを使って、経血は流して捨てましょう。
使用済のカップは経血をきれいに洗って、煮沸消毒することにより、くりかえし使うことができます。
紙ナプキンだと荒れてしまう方へおすすめ!コスパのいい布ナプキン
下着のように身に着けて、洗うたびにくりかえし使うことができるとても経済的な布タイプのナプキン。
市販の使い捨て紙ナプキンは、とても便利で衛生的ですが、化学繊維がたくさん使われています。デリケートゾーンはとても繊細であるため、かぶれやかゆみの原因になってしまうことも。
それに比べ、布ナプキンは、コットン素材なので、肌トラブルがおこしにくいといわれています。
こちらもくりかえし使えるので、資源を大切にできます。
布ナプキンの種類
ライフスタイルに合わせて自分にぴったりのものをえらんでみましょう。
■タイプ別で選ぶ
●市販の使い捨て紙ナプキンに近く、使いやすい一体型タイプ
スナップボタンがついているもが多く、布ナプキンがずれにくく初心者におすすめです。
●1枚で二度使える折りたたみタイプ
汚れた部分を内側に折りたたむことにより、新しい面が出てくるのでとても便利。
経血用の布パットと専用ホルダーを併用して使うタイプ。経血量が多いときに、パットを増やして使えます。
■素材別で選ぶ
布ナプキンは通気性が大切です。ぜひ素材もチェックしましょう。
織物生地
ガーゼやネル、パイルなどの生地。
このなかでも、ネルは漏れにくく丈夫です。
ニット生地
高い通気性がある天竺やフライス。
夏場におすすめの素材で、体へのフィット感があり乾きやすいのが特徴です。
季節や自分の肌質に合った素材使えることも、布ナプキンならではのメリットです。
布ナプキンのお手入れのしかた
布ナプキンのお手入れは、もみ洗い、つけおき、すすぎのかんたんな3ステップです。
1.経血部をもみ洗いで落とす
40℃以下のあたたかいお湯でやさしく押し出すようにもみ洗い。
2.つけおき
桶などに水もしくはぬるま湯1.5Lに対し、大さじ1程度のアルカリウォッシュの洗濯洗剤を溶かし入れた、つけおき水につける。
3.すすぐ
水もしくはぬるま湯で、布ナプキンをすすいで汚れをしっかり落とす。
水気をしっかりきって、形を整えて干しましょう。経血残りが気になるときは、洗濯機の使用もおすすめです。
ショーツが水分や経血などを吸収する吸水型サニタリーショーツ
吸水型サニタリーショーツ、いわゆる吸水ショーツはナプキンによるショーツのムレやごわごわ感がなく、快適に過ごせるという話題のアイテム。
たくさんのメーカーからいろいろな種類のデザインがでているので、自分にぴったりのものを選びましょう。
吸水ショーツの選びかたのポイント
■生理日の経血の量によって吸水ショーツの吸水量を選ぼう
吸水ショーツには、10~140mlと吸水量がさまざま。生理のはじまりや終わりかけなどの、量が少ないときに10~20mlがおすすめ。
いつでも使いやすいものは40ml前後の吸水ショーツ。45ml以上は、量が多い日用として使いましょう。
生理ナプキンのように量に合わせて選ぶと失敗が少ないかもしれません。
■デザインや履き心地で選ぼう
その日のファッションを選ぶように自分の好きなデザイン、履き心地に合わせて吸水ショーツをえらぶことも。
ショーツタイプのものから、ボクサーショーツタイプのものまでたくさんのデザインがあります。
肌が弱い人には、コットン素材がおすすめです。
吸水ショーツの使いかた
生理時にショーツのように履くだけ。
こちらも使い捨て紙ナプキンのようにごわつき感を感じることなく、快適に過ごせます。
また経血量が多いときや漏れが不安なときは、サニタリーショーツのようにナプキンと一緒に使うこともできるのもうれしい。
吸収ショーツのお手入れのしかた
洗濯前の前処理として、あらかじめ経血を洗い流しておきましょう。
そして20〜30分ほど水につけておいてから、手で押し出すように洗います。
洗えたら洗濯ネットに入れて他の衣類と一緒に洗濯機にかけて、最後は形を整えて干しましょう。
たくさんの選択肢が増え、生理用品が選べるようになったいま。
いろいろなタイプのものを試し、自分にぴったりのアイテムを探して、快適な生理週間にしましょう。