個人差はあるものの、生理痛をはじめ、頭痛やだるさなど何かと不調を感じやすい生理中。生理前のPMSから考えると、ひと月のうち数日間も不調を抱えているという方人もいらっしゃるかもしれません。
生理痛をはじめとした生理の不調はセルフケアで症状を緩和できる可能性があります。辛いと感じる生理中に自分でできるセルフケア方法について考えてみましょう。
生理中の辛い不調はさまざま!
女性の身体は毎月妊娠に備えています。排卵し、精子と受精し着床することで妊娠しますが、妊娠が成立しなかった場合、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜が剥がれ、経血として体外に排出されます。これが生理です。
生理中は子宮を収縮させ、子宮内膜を剥がす物質・プロスタグランジンの分泌が盛んになり、それが生理痛を引き起こしているといわれています。
子宮収縮による下腹部の痛みだけでなく、頭痛、だるさ、めまい、吐き気、胃腸の不調など生理痛や生理の不調はさまざま。
人によってもその時によって違う症状に悩まされることもあるでしょう。
生理痛や生理の不調が辛い時には、婦人科に相談するのも1つの方法ですが。それと同時に、セルフケアで不調の緩和や気持ちの安定を図ってみましょう。
生理の不調を和らげたい!セルフケア
生理の不調を緩和するには、生活習慣の見直しから始めてみるのがおすすめです。また、身体が冷えて血流が滞ると生理痛が悪化する可能性も。
身体を温めて全身の血行を良くしてあげると子宮の血流も良くなります。過度な子宮収縮が和らぎ、生理痛の緩和が期待できます。
バランスの整った食事
食事のバランスを意識しながらもタンパク質やビタミンを中心とした食事を摂りましょう。
肉や魚、ヨーグルトなど動物性タンパク質、豆腐や納豆などの植物性タンパク質とバランスよく摂取することが理想です。
代謝を整えるビタミン類も積極的に。また、生理中は貧血になりやすいので鉄分も摂取していきましょう。
食習慣は生理中のみならず、日々意識したいところ。バランスの良い食習慣で内側からもアプローチしていきましょう。
身体を温めて
普段から入浴はシャワーで済ませてしまう人もいらっしゃるかもしれません。とくに生理中の入浴は控えていたり、気分的にも悩んだりするところですが、体調がよく清潔なお湯であれば問題ないとされています。
ぬるめのお湯にゆったり浸かることで、リラックス効果も期待できます。
お風呂以外にも身体を温める方法はさまざま。
腹巻きをするだけでもお腹が冷えにくくなりますし、湯たんぽもじわじわ温めてくれるのでおすすめです。
普段から冷たいドリンクを好む人は、お水は常温か白湯へ変えたり、冷えの原因となるカフェインを控えたりするのもよいかもしれません。
十分な睡眠をとる
普段忙しい日常を過ごしていると、どうしても睡眠不足になってしまうでしょう。また、生理中は経血漏れが気になって熟睡できないという方もいらっしゃるかもしれないので、ゆっくりと眠れる環境を作るのがおすすめです。
就寝前はなるべく間接照明にし、スマホやテレビは早めに消して目からの刺激を抑えましょう。
寝る前はカフェインを控え、ハーブティーや白湯を飲むのもよいです。
パジャマの素材や質にこだわって睡眠の質を上げてみるのもおすすめ。心も身体もリラックスできる睡眠時間を目指しましょう。
生理中こそデリケートゾーンを清潔に
生理中にナプキンをつけているとうしてもデリケートゾーンも蒸れやすく、環境が悪くなってしまいます。
デリケートゾーンは洗って清潔にし、ナプキンはこまめに取り替えましょう。
とくに経血量が減ってくると、ついついナプキンをつけっぱなしにしてしまうかもしれませんが、快適に生理期間を乗り越えるためにも、ナプキンはこまめに取り換え、デリケートゾーンを清潔に保ちましょう
セルフケアで生理の不快感を和らげて
生理痛だけでなくさまざまな不調を感じやすい生理期間。自分でできるセルフケアも取り入れて、生理期間を少しでも快適に過ごしたいものです。
そして、セルフケアは生理中だけではなく、普段から取り入れられます。生活習慣を見直し、内側からも外側からもアプローチすることで、生理の不調や不快感を少しでも緩和しながら過ごしていきましょう。