2022/11/09 コスパ抜群◎吸水ショーツ・月経カップが「#生理の貧困」の救世主に?!

みなさんは「生理貧困」という言葉をご存知でしょうか。厚生労働省では「経済的な理由で生理用品を購入できない女性や女の子がいることを」生理貧困あるいは整理の貧困としています。
そんな生理の貧困の救世主にもなると考えられているアイテムも続々登場。今回は、生理貧困の救世主にフォーカスを当ててみました。

 

生理用品が買えない…「#生理の貧困」問題が顕著に

女性にとって毎月の出来事である生理。そこで必ず必要になってくるのが生理用品です。
ひと月あたり数百円~数千円の費用だとしても、積み重なれば相当な額に膨らみます。実際、任意団体がおこなったオンラインのアンケート調査によると学生の5人に1人が生理用品の入手に苦労しているということが分かっています。コロナにより金銭的に余裕の無い方が増えた現在、この問題はなおさら浮き彫りになってきているのです。
また、現在の日本では生理用品は軽減税率商品に指定されておらず、10%の消費税がかけられています。自治体や民間団体による生理用品の無料配布サービスも充実してきていますが、根本的な問題解決には至っていません。

 

吸水ショーツ・月経カップがお財布にやさしいって本当?

ある女性の生理が12歳から始まり、50歳で閉経したと仮定した場合、生理と付き合っていかなければならない期間は合計で38年間。この数字を基に女性が生涯で生理用品を購入するのに必要な金額を計算していきましょう。

 


ナプキンやタンポンを使い続けた場合

アンケート対象者が毎月の生理用品(ナプキンやタンポン)にかける費用は平均750円。750円×12ヵ月×38年間で、生涯でかかる費用は34万2000円にものぼります。加えてサニタリーショーツを併用する場合も考慮すると、さらに費用が高額になることが予想されます。

吸水ショーツを使い続けた場合

ここ数年で需要が急拡大している吸水ショーツ市場。すでに数十種類のメーカーから売り出されており、2021年に入るとGU、ユニクロ、さらには3COINSからも発売。ますますプチプラ化が進んでいます。
さまざまな価格で発売されている吸水ショーツですが、今回は1枚4000円と仮定してカウントします。
洗い替えに2枚用意するとし、経年劣化を措定して1年に1度買い替えるとした場合、4000円×2枚×38年間で30万4000円。
購入するメーカーによって価格にかなりばらつきがあることが想定されますが、生理用ナプキンやタンポンの見積りに比べてやや費用を抑えられることがわかります。

月経カップを使い続けた場合

徐々に認知度の高まってきている月経カップ。こちらも国内外問わずさまざまなメーカーから発売されています。1個あたり4000円を想定し耐用年数を5年間として算出すると、4000円×8個で32,000円。単純計算ですが、ここまで費用が抑えられることに驚きです!

生理用品を軽減税率に!署名活動も!

実は2019年より「生理用品を軽減税率対象にしてください!」という署名活動がおこなわれています。2022年10月時点では、83,209 人の方が署名数をしています。署名サイトには多くのコメントが寄せられており「#生理の貧困」にいかに世の中の関心が集まっているかが伺えます。

 

社会全体で生理について話す・考える機会を生むことが大切

生理に関する事柄は長い間タブー視されてきたトピックであるために、身体的・経済的に悩んでいたとしても口にすることを躊躇う方も少なくないでしょう。この風潮がさらに「#生理の貧困」を深刻化させるという悪循環が起こっているのではないでしょうか。

吸水ショーツ・月経カップのような新たな生理用品が広まることは、生理にまつわる関心や選択肢が増えることを意味します。このようにして社会全体で「#生理の貧困」問題に取り組む機会が増えています。