2023/06/05 年齢を重ねるとPMSの症状は変化する?その理由と対策を解説!

PMSはずっと同じ程度の症状が続くと思う方もいらっしゃるかもしれません。
個人差はあるものの、実は年齢を重ねるとPMSがひどくなったと感じる方もいらっしゃいます。なぜ、年齢を重ねるとPMSの症状がひどくなってしまうのでしょうか。
今回は、年齢とPMSの関係や、ひどくなったPMSの対策についてご紹介します。以前よりもPMSがひどくなっている気がする...という方はぜひ参考にしてみてください!

 

PMSのメカニズムや症状についておさらい!

PMSの症状と年齢の関係性について知る前にまずは今一度、PMSについておさらいしていきましょう。
PMSのメカニズムなどを知っておけば、年齢とPMSの関係性をスムーズに利用できるかもしれません。

 

PMSは女性ホルモンが原因で起こると考えられている

PMSとは、「月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの」と日本産科婦人科学会で定義されています。 PMSがなぜ起こるのか、その理由ははっきりとはわかっていません。しかし、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが関係しているのではないかと考えられています。 排卵前に多く分泌されるエストロゲンと排卵後から生理前に多く分泌されるプロゲステロンは妊娠が成立していない場合、生理がはじまる1週間前より急激に低下すると考えられています。
その結果、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こし、PMSが起こるのでは?と考えられているのです。
PMSの症状は主に身体的な症状と精神的な症状がありますが、その症状の種類は200種類以上もあると言われています。そのため、人によって出現する症状は様々。

PMS症状についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください!

PMSの症状は年齢を重ねて変化していく!その理由は?

PMSの症状は年齢を重ねるごとに変化していきますが、特に30代がPMSの症状が辛いものとなると考えられています。年齢ごとにPMSの症状の変化を知りながらなぜ、このように言われるのか、その所以を考えていきましょう。

 

20代のPMSは症状が重くなり始める

20代は性成熟期に突入し、生理周期も10代と比べて安定しはじめる時期です。そのため、毎回の生理前に出てくるPMSの症状に気づきはじめます。特に20代で多いのが胸の張りや下腹部痛、頭痛といった身体的な症状です。
精神的な症状においてはくよくよしたり、憂うつになったりすることが多い傾向にあります。

30代はPMSの症状が重くなるピークのとき

20代から出現し始めた身体的な症状な症状に加えて、30代になると心の症状が顕著に表れます。
これまでのくよくよ、憂うつな精神症状から怒りっぽくなる、イライラする、情緒が不安定になるといった症状が見られるようになります。
仕事でも20代と比べて頼られる時期となり、家庭でも育児や家事に忙しい30代。仕事や家事育児への忙しさやストレスもPMS症状を冗長しているのかもしれません。

出産経験のある女性の方が、イライラ、怒りっぽくなる、自己否定的になるといった精神的な症状が多く見られる傾向にあります。
一方で、出産経験のない女性は下腹部痛、胸の張り、頭痛といった身体的な症状が多くみられるようです。

PMSの症状が出るのは40代まで

女性ホルモンの分泌が急激に減少する40代。更年期に差し掛かるということもあり、PMSの症状は徐々に見られなくなります。
そのため、PMSの症状が顕著に表れるのは40代までということになるでしょう。

PMSの症状を辛くしないための対策ってあるの?

年齢によって症状が変化するPMS。仕事や家事、育児も忙しく症状を辛くしたくないと考える方もいらっしゃるかもしれません。
女性ホルモンの分泌量はコントロールできませんがPMSの症状を辛くしないようにセルフでできることがあります。
ここからは、PMSの症状を辛くしないための対策を解説します。

 

ストレスをためないように生活する

女性ホルモンの乱れもPMSの症状が辛くなる要因となります。女性ホルモンの乱れを冗長する要因の1つがストレスです。
20代では新社会人となり社会生活で多大なストレスがあるかもしれません。30代になれば結婚、出産などライフスタイルが大きく変化し、さらに社会生活でも重要な役割を任せられ、20代よりもさらにストレスが増えるといえるでしょう。
ストレスをため込まないように、自分の好きな方法で気分転換を適宜図っていきましょう。

基礎体温で身体のリズムを知り計画的に過ごす

基礎体温を測り、PMSが始まるタイミングを知り、自分の予定を調整することで無理なくPMSへ対応できます。
例えば、PMSが起こりそうだなというタイミングには大事な仕事をいれないようにしたり、外回りではなく内回りの仕事にシフトしたり、育児や家事をパートナーや祖父母に助けてもらったりすると、精神的な負担を少しでも減らして過ごせるでしょう。
自分の体調に合わせて自分の予定を組むことが、大人のたしなみなのかもしれません。

生活環境を整える

過度な飲酒や暴飲暴食、睡眠不足などはPMSの症状を強くします。 そのため、生活環境を整えていくこともPMSの症状を辛くしないための対策となるでしょう。
仕事が忙しかった週末はゆっくりと休む時間にする、乳幼児など幼い子どもの育児をされているママさんは週末はパートナーや祖父母に子どもをお願いしてゆっくり眠るなど、毎日の生活を整えられなくても、できる範囲で日常生活を整えてみましょう。

年齢の変化にもゆとりをもって対応していきましょう

年齢によって変化するPMSの症状。特に、30代はPMSの症状が辛くなる時ともいわれています。
女性ホルモンが要因と考えらえているため、PMSをすぐに何とかするということは難しいかもしれません。
セルフケアをしながらまずはできる範囲で体と心を整え、ゆとりを持ってPMSに向き合ってみてはいかがでしょうか。