2024/03/13 災害に備えて女性が準備しておきたいアイテムは?避難時の注意点もご紹介

いつどこで起こるかわからない、地震や台風などの災害。実は災害発生時には、女性はさまざまな困難に直面します。避難生活を乗り切るために、女性に必要なアイテムを今からそろえておくことが大切です。

そこで今回は、災害に備えて女性が準備しておきたいアイテムについてご紹介します。避難時に気をつけるべきことについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

災害現場で女性が直面する問題

災害が起きたとき、避難所生活で女性はさまざまな問題に直面します。ここからは、災害現場で女性が直面する問題についてご紹介します。

プライバシーの問題

避難所では、不特定多数の方が同じ空間で生活します。そのため女性にとって、着替えたり身体を拭いたりするのが難しい環境になりやすいです。プライバシーが確保されず、「知らない男性が目の前で裸になって着替えていた」など、嫌な思いを我慢しなければならないケースもあるようです。

育児・介護・女性用品の不足

避難所に支給される物資のなかでも、女性用品や介護・育児に必要なアイテムが不足してしまうと、女性にとってはなかなか言い出しづらいのが事実です。女性用物資が届いても、配給を男性運営者が担当している場合、「生理用品がほしい」などと言いにくく、結果として女性が窮屈な思いをしてしまいます。

災害時に備えて準備しておきたいアイテム

災害時に備えて、普段から防災アイテムを用意しておくことが大切です。ここからは、女性が準備しておきたい防災アイテムについてご紹介します。

基本的な防災アイテム

性別にかかわらず準備しておきたい基本的な防災アイテムは、以下の通りです。

・水・食品
・衣類・下着・靴下
・常備薬
・使い捨てカイロ
・歯ブラシ・歯磨き粉
・タオル
・消毒液・除菌シート
・マスク
・体温計 など

防災アイテムを収納するリュックサックは、大雨で濡れないように防水加工が施されているものを選びましょう。

女性ならではの防災アイテム

基本的な防災アイテムにプラスして準備しておきたい、女性ならではの防災アイテムは以下の通りです。

・生理用ナプキン
・おりものシート
・尿取りパッド
・身体拭きシート
・中身が見えないゴミ袋
・アイマスク
・化粧水・クレンジングシート
・ヘアゴム
・笛(防犯用) など

生理用品は、「普通の日用」を多めに準備し、なるべく普段と同じタイミングで取り替えましょう。またおりものシートをこまめに取り替えることで、洗濯ができない状況下でも同じ下着で数日過ごせます。

また生理用品を捨てるために、中身が見えないゴミ袋があると便利です。

妊婦・乳幼児のための防災アイテム

妊娠中の方や、乳幼児のいる方は、以下のアイテムも備えておきましょう。

・紙おむつ
・おしり拭き
・哺乳瓶(使い捨てタイプ)
・母子健康手帳・マタニティマーク
・防寒シート・ブランケット・ストール
・厚手の敷物・バスタオル
・ウエットティッシュ
・マスク
・おんぶ紐・抱っこ紐
・おもちゃ
・離乳食・おやつ
・粉ミルク・飲料水
・アレルギー対応食など

妊娠中の方は、母子健康手帳やマタニティマークのコピーを常に持っておき、妊娠していることを周りに伝えて安全を確保しましょう。また乳幼児がいる場合、環境の変化やストレスによって食欲が出なくなる可能性があるので、食べ慣れているおやつやおもちゃを用意しておくことも大切です。

避難先で女性が気をつけたいこと

避難先では、体調や安全を守るために心がけたいポイントがあります。ここからは、避難先で女性が気をつけたいことについてご紹介します。

我慢や無理をしない

熊本地震の際の調査結果では、エコノミークラス症候群の入院患者のうち、77%が女性でした。仮設トイレが男女別ではなかったり、不衛生なトイレに行くのが嫌で我慢したりなどの理由で、水を飲む量を減らしてしまう女性が多かったことが原因とされています。しかし水分不足は、血栓ができやすくなり、エコノミークラス症候群などの体調不良につながるため、水を飲んだりトイレに行ったりするのを我慢しないようにしましょう。

また周囲への気遣いや炊き出しなどを頑張りすぎると、心も身体も疲弊してしまいます。過労で倒れないよう、仕事は周囲と分担して無理をしないようにしましょう。

男女別トイレの設置や着替えの問題、授乳スペースの確保など、避難所生活で困ったことがあれば、我慢せず周囲に相談して改善していくことが大切です。

防犯対策を行う

ストレスが高まりやすい避難所生活では、残念ながら女性への暴力や性暴力が発生することがあります。避難所で安全に過ごすため、以下の点を意識しましょう。

・1人で行動しない
・出かけるときは周りに声をかける
・知らない人からの声かけに注意する
・在宅避難の場合、むやみに人を家に入れない など

災害時に備えて女性に必要なものを準備しておこう!

今回は、災害時に女性が直面する問題や、災害に備えて女性が準備しておきたいアイテムについてご紹介しました。災害が発生して避難生活が始まると、プライバシーの問題や物資不足などさまざまな問題が発生します。
女性が災害時に安全・快適に過ごせるよう、日頃から準備を進めておきましょう。