生理不順や肌荒れ、更年期など、女性の体のさまざまなトラブルに関わるホルモンバランス。悩みはたくさんあるけども、どう対処したらいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。 ホルモンバランスの乱れやストレスから、デリケートゾーンのトラブルに悩まされた経験があるという方!まずは、ホルモンバランスと生理の関係性を知っていきましょう。
みんなに知ってほしい!ホルモンバランスとお肌の関係は?
まず知って頂きたいのがホルモンバランスとお肌は密接な関係があるということです。
女性ホルモンの1つである「エストロゲン」は、肌のハリを守る、骨を強くする、血液をきれいにするといった働きがあるので、エストロゲンの働きをよくする生活を心がけることが大切であるといえます。
例えば、食生活の見直しで、エストロゲンに似た働きをするイソフラボンを多く含む大豆製品や、骨量を補うためのカルシウム、乳製品などを積極的にとることもおすすめ。
黄体期(排卵後〜月経が始めるまでの期間)は皮脂分泌が活発ですが、張りや弾力は低下して、たるみが出やすい状態です。
皮膚の温度も高い(黄体期は、高温期とも呼ばれる)ため、刺激を感じやすく、敏感肌になりやすいので、新しい化粧品を試すときは慎重にするとよいでしょう。
月経期(生理中)になると皮脂は落ち着きますが、乾燥がより強くなるので、しっかり保湿をしてあげますと生理後の肌状態がよくなっていくでしょう。
ホルモンバランスとのうまく付き合うためには正しい情報を手に入れよう
ホルモンバランスとうまく付き合うためには正しい知識と情報を得ることがとても大切です。
女性ホルモンによる影響を把握して、その状況に合わせて行動してみるなど。ちょっとしたむくみや肌の乾燥感でも生理周期と照らし合わせて、行動するとよいでしょう。
基本的なことですが、食事、睡眠、運動の3つのバランスのよい生活をすることが大切です。
そのほかにもすぐ取り入れられることとして、毎朝起きたらソイプロテインや豆乳を飲んでタンパク質を摂取する、会社まで一駅歩く、またストレッチの際に股割りを続けることもよいでしょう。
PMSによるコミュニケーションに関する悩みもホルモンバランスで解決!
生理前後に起こるPMSで家族や職場の人間とうまくコミュニケーションをとれずに、悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
PMSの症状が重くなりがちな方の性格の特徴は、真面目で几帳面、負けず嫌いで自分に厳しい女性と言われています。
怒り、攻撃性がPMSになると増すと感じている場合は、意識の方向性が外に向きすぎている場合があります。交感神経優位になりすぎているかもしれませんので自律神経を整えるとともにもう少し自分を優先できると少し楽になるかもしれませんね。
生理前と生理中の仕事との向き合い方について
PMSによって起こる不安感はホルモン分泌の指令を狂わせるため、不安を抱えてストレスを溜め込まないようにし、ONとOFFの切り替えをうまくできるように工夫してみましょう。
例えば、生理痛がひどい場合は、思い切って休暇申請を出して、1日しっかり体を休めることも大切です。つらい状態のまま働くのは非効率的なので、思い切って休んだ方が結果的には、生産性が上がるのではないでしょうか。
生理の見える化もおすすめ。アプリなど管理できるツールを使ってみるのもよいですね。
またもし可能なら、家族など周りの方に、生理周期を伝えて「このあたりは調子が悪くなるかも」などあらかじめ伝えておくこともよいでしょう。女性は常に一定を保つことは難しいということを男性や周りの人に理解してもらうことが大切です。
生理とホルモンバランス
生理前にとにかく精神面が不安定になってしまううという方は、ホルモンバランスが関係しているのかと気になるかもしれません。
生理前の精神的な不安定は、ホルモンが関係している可能性が高いです。精神面が不安定になりやすい時期ですので、生活リズムを整えてあげましょう。 100人に1人くらいの割合でPMDDと言って精神症状が強く出すぎてしまう方もいます。その場合は心療内科への受診も検討されるとよいでしょう。
主に生理前後のPMSで頭痛、倦怠感、腹痛などの体調不良が辛いときは?
頭痛は痛みの種類によってケアが変わります。
ズキズキとした強い痛みの場合は片頭痛の可能性があるので血管拡張のため冷やすケアをしてみましょう。
重いような痛みは緊張性頭痛の可能性があります。血管収縮(肩こりなど)のため温めるケアをしてみてくださいね。
倦怠感については体を動かすなどリフレッシュできる運動をして、いつも以上の休息をとりましょう。
腹痛は軽いストレッチなどで体を温めると改善できる可能性があります。
ホルモンバランスを理解すれば生理前の暴飲暴食もコントロールできる!
黄体期はエストロゲンの低下により、セロトニンも低下します。このセロトニンには食欲抑制効果があり、このホルモンが減ることで食欲が増すことがあると言われています。
むくみやすく身体に溜め込みやすい時期でもあるので、コントロール方法としては、1回の食事の量を減らして、回数を増やすことがおすすめ。お腹が空いた時のおやつなどに、ナッツなど低脂質のものを選ぶなど、食べるものの内容を見直してみましょう。
生理とホルモンバランスの関係性を知っておくことで、生理前や生理中の不調の解決の糸口につながるかもしれません。自分の整理周期やホルモンバランスと向き合うことで、デリケートゾーンケアも進めやすくなります。
ホルモンバランスや生理について正しく理解し、日常生活をより快適に過ごせるように生活の中で工夫してみましょう。