「最近、髪の質が変わった気がする」「髪が思うようにまとまらなくなってきた」とお悩みではありませんか?以前と髪の毛の質が変わったように感じたら、エイジング毛について考えるよい機会かもしれません。
今回は、エイジング毛の原因や対策方法について、解説していきます。髪の毛に変化を感じている方や髪の毛にお悩みがある方は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
エイジング毛とは
エイジング毛とは、ひとことでいうと髪の老化現象です。年齢とともに、お肌に変化が起こるのと同様に髪の毛にも変化が起きます。よく起こる変化に、次のようなものがあげられます。
- パサつき
- ツヤがなくなる
- クセやうねりが出てきた
- 髪の毛が細くなる
- 全体のボリュームが減った
- 抜け毛
- 白髪
エイジング毛の原因
ひとくちに髪の老化現象といっても、エイジング毛にはいくつかの原因が関連しています。順に詳しくみていきましょう。
女性ホルモンの変化
女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは、髪の成長や状態に影響を与えています。年齢とともにこれら女性ホルモンの分泌量が減少していくことが、エイジング毛の原因にもなっています。
エストロゲンは、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促し、髪にハリやツヤを与える役割をしています。一方、プロゲステロンは、髪が太く長くなるよう、髪の成長をサポートしています。
30代後半くらいからプロゲステロンの分泌量が減少していきます。プロゲステロンが減少すると髪が細くなり、抜けやすくなります。エストロゲンの分泌も30代後半くらいから徐々に減少し始め、40代半ばになると急速に減少していきます。すると、髪の毛のハリやツヤが失われていくのです。
頭皮の変化
加齢に伴い、頭皮の状態も変化します。
エストロゲンの減少により、頭皮のコラーゲンやヒアルロン酸の生成に影響し、頭皮の弾力やうるおいを保てなくなります。
頭皮は、髪の毛に栄養を送る土壌ともいえるので、頭皮の状態が悪くなると髪の毛に栄養が行き届かなくなり、髪が細くなってしまうのです。
ダメージの蓄積
白髪染めなどのカラーリングやパーマなどの施術、紫外線ダメージなどの蓄積もエイジング毛の原因となります。
髪の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質です。紫外線ダメージやヘアアイロンなどの熱、カラーやパーマなどの薬剤によるダメージによって、髪からケラチンが奪われてしまうと、ツヤやハリがなく細い髪になってしまいます。
年齢とともに、体内でのケラチンの生成も減少していくだけでなく、外部からのダメージも髪質の変化の原因になっているのです。
エイジング毛の対策
ここでは、エイジング毛にセルフケアで出来る対策をご紹介していきます。
正しい洗髪
正しく髪を洗うことは、髪の健康の基本です。
髪のパサつきや頭皮の乾燥が気になる方は、洗浄力が比較的マイルドなアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。他に、保湿成分のセラミド、ハリやコシを与える加水分解ケラチン配合のものを選ぶなど、成分にも注目しながら、お悩みや髪質にあったシャンプーを選びましょう。
そして、シャンプーは朝より夜にすることをおすすめします。
頭皮が汚れたまま寝てしまうと、皮脂が酸化して炎症の原因になったり、常在菌が繁殖してにおいの元になったりします。これらのことを踏まえると、夜にシャンプーをした方がメリットが多いのです。
また、皮脂は皮脂膜をつくることで、頭皮のバリア機能を担っています。夜にシャンプーをした場合、一旦は皮脂が取り除かれても、寝ている間に皮脂が分泌される点もメリットです。
摩擦がかからないようにする
髪は濡れた状態が最も弱い状態なので、シャンプーのあと、しっかりと髪を乾かすことが重要です。濡れている状態は、キューティクルが開いて、摩擦のダメージを受けやすいからです。タオルで水分をとるときは、ゴシゴシと髪をこすらないように注意しましょう。
また、寝ている間に寝具で髪がこすれないようにすることも重要です。摩擦を軽減するには、シルクなど、線維が細くやわらかい生地の寝具がおすすめです。
紫外線対策
髪や頭皮にも紫外線対策が重要です。
紫外線は、髪のパサつきや変色の原因にもなるうえに、波長が長いUVAは毛根の先の毛母細胞にも届きます。毛母細胞にダメージを受けると、髪の健康にも影響しますので、しっかりと対策をしましょう。
日傘や帽子で直接紫外線を浴びないようにするほか、紫外線カット効果を持つ髪用のスプレー式もおすすめです。また、いつも同じ分け目にしているとその部分に紫外線を浴びやすくなるので、分け目を変えたり、分け目がない髪型にしたりするなど工夫しましょう。
年齢を重ねても美しい髪を!セルフケアで髪の健康を維持しよう
今回は、エイジング毛の原因や対策について、解説しました。
老化そのものは避けられませんが、日頃のセルフケアで髪の状態を整えていくことは出来ます。髪は見た目の印象にも大きく影響しますから、本記事でご紹介しましたポイントを実践して、美しく健康な髪を保っていきましょう。