2024/02/29 生理中のむくみが気になる!原因やセルフケアの方法をご紹介

生理前や生理中のむくみが気になるというお声をよく耳にします。 いつもの靴や服がキツく感じたり、体が重く感じたりと不快な症状にお悩みの方もいらっしゃることでしょう。

今回は、生理中のむくみの原因やセルフケアで出来る対策方法についてご紹介していきます。生理中のむくみが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「むくみ」って?

むくみとは、細胞と細胞の間の水分が溜まりすぎた状態のことです。

私たち人間の体は、血液が全身をめぐることにより、栄養を吸収しています。
心臓から動脈を通って血液とともに酸素や栄養が運ばれ、毛細血管を通して細胞まで栄養分が行き渡ります。細胞から排出された老廃物や余分な水分はリンパ管が回収し、静脈を通って心臓まで戻るのです。

日中は、起き上がった姿勢でいますから、静脈は重力に逆らって血液を運ぶ必要があります。ふくらはぎの筋力が、血液を心臓に戻すためのポンプのような役割を果たしていますが、筋力不足や冷えなど、なんらかの原因で血液の流れが悪くなると、水分の回収がうまくいかず、むくみにつながります。

顔や手にむくみが出ることもありますが、心臓から遠い場所にある足は、特にむくみやすい部位といえるでしょう。寝るときは体が横になるため、足と心臓の高さが同じになり、むくみが解消しやすくなります。

むくみには病気によるむくみと、健康な人にも起こるむくみがあります。一時的なむくみであれば、あまり心配はいりません。

むくみの原因は

生理前や生理中は、健康な人でもむくみやすくなります。生理前や生理中にむくみやすいのは、なぜなのでしょうか。

女性ホルモン

まず、女性ホルモンの働きをみていきましょう。
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、生理周期によりそれぞれの分泌量も変化しています。

エストロゲンは、子宮内膜を厚くして妊娠に備えるほか、丸みのある体型をつくったり、肌や髪の潤いを保つ働きなどもしますので、女性らしさをつくるホルモン、などとも呼ばれています。

プロゲステロンは、妊娠しやすくするためのホルモンで、排卵後はプロゲステロンの分泌量が増え、エストロゲンの分泌量が減ります。

生理のときのむくみの原因は

排卵後、プロゲステロンは妊娠しやすくするため、栄養や水分をため込もうとします。生理前に食欲が増したり、体がむくみやすくなるのはそのためです。

加えて、同じ姿勢でのデスクワーク、冷え、締め付ける下着や靴などさまざまな要因で血行不良となり、むくみを助長することもありますので、生理前は姿勢や衣服にも注意しましょう。

一時的なむくみであれば、ほとんどの場合で心配はありませんが、ひどいむくみが長期に渡って改善しない場合は、病気の心配もあります。気になる症状がある場合には、病院の受診をおすすめします。

生理中のむくみ対策にセルフケアで出来ること

生理のときのむくみには女性ホルモンが関係しており、病気ではありませんが、少しでも快適に過ごしたい方も多いでしょう。
ここでは、セルフケアで出来るむくみ対策についてご紹介していきます。

適度に体を動かす

血行が悪くなると、むくみの原因にもなります。
散歩やジョギングなど、普段から運動をする習慣をつけましょう。ポンプの働きをしているふくらはぎの筋肉を鍛えることでも、むくみの改善が期待できます。

また、長時間同じ姿勢でのデスクワークは、血流を悪くし、むくみにつながります。定期的に立って、伸びやストレッチをするなど意識してみてください。

カリウムを摂る

むくみのケアや予防には食生活も重要です。
カリウムは利尿作用があり、塩分を排出する役割をしますので、生理前や生理中はとくに積極的に摂取するとよいでしょう。ほうれん草、小松菜、アボカド、さつまいも、トマト、バナナ、すいかなどには、カリウムが豊富に含まれています。

塩分やアルコールを控える

塩気が強いものを食べると、喉が乾いて水をたくさん飲みたくなります。
人間の体には体内の塩分濃度を一定に保とうとする機能があります。塩分をたくさん摂取すると、体の塩分濃度を薄めようと体に水分をためこもうとするため、むくみやすくなります。

また、アルコールをたくさん飲んで、血液中のアルコール濃度が高くなると、血管が拡張して、静脈やリンパによる水分の処理がうまくいかなくなるため、むくみやすくなります。

寝るときの姿勢を工夫する

日中は重力に逆らって、血液を心臓に戻していますが、寝るときは体が横になるため、むくみが解消しやすくなります。タオルや座布団をつかって、足の高さを心臓より高くするとよりおすすめです。

生理のときのむくみは心配しすぎなくても大丈夫。上手にセルフケアを

今回は、生理前や生理中のむくみの原因と対策方法について、ご紹介しました。
生理前から生理中にかけて、女性ホルモンの働きによってむくみやすくなります。自然な現象ですので心配はいりませんが、運動や食事による対策で少しでも快適に過ごせるとよいですね。ぜひ、本記事を参考にセルフケアをしてみてください。