2024/02/19 PMDDとは?PMSとの違いやセルフチェック方法、治療法をご紹介

「生理前になると、気分が悪くなる…」「生理前のイライラを和らげるにはどうしたらいいの?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。生理前に心の不調が著しく表れる場合は、「PMDD(月経前不快気分障害)」の可能性があります。

今回の記事では、PMDDの原因やセルフチェック方法、治療法などについてご紹介します。PMDDの症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

PMDDとは?

生理前の約3~10日前から始まる身体や心のさまざまな不調は、「PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)」と呼ばれます。日本産科婦人科学会によれば、日本では生理のある女性の約70~80%が生理前に何らかの症状があるといわれています。

PMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder:月経前不快気分障害)」はPMSのうち、とくに精神面での不調が顕著な状態のことです。PMDDはもともとPMSとして診断されてきましたが、1994年にPMDDとして新しい診断名がつきました。PMDDは月経がある女性の1.8~5.8%が該当するとされています。

 

PMDDの原因

PMDDの原因ははっきりわかっていませんが、女性ホルモンと深く関わっているといわれています。排卵を伴う生理周期によって女性ホルモンのバランスが乱れ、その他の環境因子や内分泌因子などが絡み合い、PMDDが引き起こされると考えられているのです。

 PMDDを発症する引き金としては、以下のようなものが挙げられます。

・ストレス
・飲酒
・喫煙
・肥満
・精神疾患の既往(うつ病、不安神経症、パニック障害など)

うつ病などの精神疾患を患っている女性のなかには、生理前になると精神症状が重くなるケースがあります。これはPMDDではなく「PME(Premenstrual Exacerbation:月経前増悪)」と呼ばれます。PMEが疑われる場合は、早急に精神科を受診して治療を受けることが大切です

 

PMDDのセルフチェックリスト

PMDDの診断を行う際は、一般的に以下のようなチェックリストが用いられます。

<症状リストA(生理前1週間)>

  • 突然泣きたくなったり、悲しくなったりする。批判や拒絶に対する感受性が高くなる
  • イライラしたり、怒りっぽくなったりする
  • 落ち込みやうつ気分がひどい
  • 緊張感や不安、高ぶりやいらだちなどの感情がある

<症状リストB(生理前1週間)>

  • 日常生活や趣味への興味が薄れている
  • 物事に対する集中力が低下している
  • 通常より疲れており、気力がわかない
  • 食欲の著しい変化がある(過食や、特定の食べ物だけを多量に食べるなど)
  • 睡眠不足または睡眠過多である
  • 圧倒される、自分自身をコントロールできなくなる
  • 月経前に乳房痛、筋肉痛、関節痛、体重増加、腹部膨満感などの身体症状がある

上記の症状リストを踏まえ、以下の項目をチェックしてみてください。

  • 症状リストAに1つ以上当てはまり、症状リストBを合わせて5つ以上の該当がある
  • これらの症状によって日常生活や対人関係に支障が出ている
  • 症状はほぼ毎月の生理前に表れ、生理が始まると良くなり、生理後はほとんど症状が出なくなる
  • ・これらの症状が1年以上続いており、受診から2ヶ月間も同様の症状が続く

上記4つの項目に当てはまる場合は、PMDDと診断される可能性があります。 

PMDDの治療法・生活の改善策

PMDDは、病院で適切な治療を受けることが重要です。また、普段の生活を見直していきましょう。ここからは、PMDDの治療法や生活習慣改善策についてご紹介します。

薬物療法

薬物療法では、以下のような薬が適宜使用されます。

生活習慣を改善する

PMDDはストレスが引き金になるケースがあるので、ストレスを和らげるような生活を送ることも大切です。睡眠を十分にとり、気分転換の時間を確保しましょう。また適度な運動によって、気分をリフレッシュさせるのもおすすめです。

イライラや不安を抑えるセロトニンの分泌を促すため、食生活に気をつけるのも大切です。セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから作られるので、トリプトファンを豊富に含む魚や肉、乳製品や大豆製品を積極的に摂りましょう。

PMDDの治療や生活習慣の改善で、生理前も前向きに!

今回は、PMDDの原因やセルフチェック方法、治療法などについてご紹介しました。PMDDはPMSのなかでも精神の症状が重い状態のことで、生理前にイライラや不安、落ち込みが強くなるのが特徴です。生理前の症状がつらいときは1人で抱え込んだり我慢したりせず、病院で適切な治療を受けましょう。