2023/07/02 PMSによるイライラを何とかしたい!生理前でも穏やかに過ごすポイントは?

生理前になるとイライラしたり、落ち込みやすくなったり、情緒が不安定になったりという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この不安定な状態の原因は、ほとんどがPMSによると考えられています。PMSで精神状態が不安定になった結果、パートナーや家族、友人との関係に影響が出たという経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、PMSによる精神状態の不安定さを緩和し、穏やかに過ごすためのポイントをご紹介します。

 

あなただけじゃない!PMSでのイライラ

PMSは94.5%の女性が感じたことがあるといわれており、ほとんどの女性がPMSに悩まされています。
PMSの症状は200種類以上にわたるとされており、出現する症状は人によって異なりますが、特にイライラは出現する人が圧倒的に多く、約5割の人が、PMSによるイライラを経験しています。
PMSによるイライラを経験した方の体験談を聞いていきましょう。

 

パートナーから理解してもらえない

PMSによるイライラをパートナーに説明したけれど理解してもらえない、というお声は実は意外と多く挙げられています。
特に結婚をしている方は、イライラ以外の症状で家事が思うようにできず、パートナーにお願いするもブスっとした表情で引き受けられて余計イライラしたなど、理解されていないが故のパートナーの行動にがっかりしたという意見もありました。

他にも、お付き合い中の方にPMSによるイライラでパートナーへ八つ当たりしたことがきっかけで失恋をしてしまった、というようなお声も聞かれました。

イライラを抑えられずに仕事で失敗

いつもは気にならない些細なことでもイライラしてしまったことが原因で仕事など社会生活で失敗してしまったというお声も多く挙がっています。
イライラして後輩に強く当たってしまった、上司とトラブルになったなどイライラをひきずって仕事で失敗してしまったというような例も少なくありません。

PMSによる精神症状にはどんなものがある?

PMSでは、イライラ以外にもさまざまな精神症状があります。PMSによる精神症状は次の通り。

 

こんな症状はPMSによるイライラではないかも!

精神症状が特に重く出ている場合はPMSではなく、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性があります。
社会生活に影響を及ぼすほどイライラするほか、抑うつ気分、不安や緊張が露骨に出る、情緒不安定になるという状態が2周期にわたって続く場合にはPMDDの可能性を視野に入れて婦人科へ相談してみましょう。

PMSによるイライラの対処方法3選

イライラしている状態が、PMSによるものか、そうでないのかをまずはチェックする必要があるため、生理周期にイライラするという方はまず婦人科で相談してみましょう。
そのうえで、PMSによるイライラと分かったのであれば、これからご紹介する3つの対処法に取り組んでみてください。
PMSによるイライラが楽になってくるかもしれません。

 

自分を甘やかして体が喜ぶことをしよう

PMSでイライラするという時に頑張るのはNG。とにかく自分を甘やかして体が喜ぶことをしてみましょう。
マッサージに行ったり、好きなアロマオイルを焚いたり、ゆったりとお風呂に入ったりして自分の好きなように過ごしてみてください。
自分が心地よいと感じるセルフケアを探して実践してみると、イライラが楽になってくるかもしれません。
基礎体温をチェックしておくと、どのタイミングでPMSが起こるのかある程度の見通しが立てられます。 なので、PMSによってイライラしそうだなという時は仕事のスケジュールを調整したり、プライベートでも人と会う予定を減らしたりできます。
そうすれば、イライラによる人間関係のトラブルを引き起こしませんし、それに伴う精神の乱れを引き起こしにくくなるでしょう。

感情の安定には食事も大切!

イライラは、食事も解決の糸口になります。イライラしているのは血糖値ががくっと下がることも誘因の1つといわれています。そのため、血糖値を急上昇、急降下させないように安定させることが大切。
チョコレートなど甘いお菓子は控え、イモ類や豆類などゆっくり消化しゆっくり血糖値を上げられる食品を摂取するとよいでしょう。

また、1食の間の時間が長いとドカ食いにつながるかもしれないので、1日4~6食を小分けに摂るというのも血糖値の安定にはよい方法です。

さらに、刺激物は神経を緊張・興奮させてイライラへとつなげやすくするため、控えておくのがおすすめです。

体を軽く動かす

イライラしている時に身体を軽く動かすと、すっきりしたり、爽快感を得られたりします。体を動かすのが苦手という方は自宅でストレッチをしたりヨガをしたりでもOK。
会社からの帰宅時にゆっくりと一駅分歩く、休日に朝ご飯を買いにゆっくり散歩するだけでもイライラの解消につなげられるかもしれません。
それでも億劫という方は外に出て体を伸ばしながら深呼吸するだけでもOKです。

PMSのイライラと上手に付き合って穏やかに過ごそう

PMSによるイライラは女性の約半数が経験、そのなかには友人、パートナー、仕事でトラブルを起こした経験がある方もおり、イライラしてしまうというのは自分だけではありません。
PMSのイライラと上手に付き合っていけば、生理前でも穏やかに過ごせます。

今回ご紹介した方法を参考に自分なりのイライラしたときの過ごし方を見つけてみましょう。 もしも、どうしてもイライラして社会生活に影響が出てしまうという方は一度婦人科に相談してみるのもよいです。 決して無理をしたり頑張ったりするのではなく、自分をとことん甘やかして過ごしてみてはいかがでしょうか。