2023/02/24 デリケートゾーンが乾燥する原因は?トラブルから守るケア方法

女性の悩みの1つである乾燥。身体の表面、粘膜、そして内側での乾燥が進むと、肌のバリア機能が低下するなど、不調に悩まされることも。そして、デリケートゾーンもお肌と同じように乾燥します。
デリケートゾーンが乾燥すると、さまざまな不調を感じたり、トラブルが起きることも。


今回は、デリケートゾーンが乾燥する原因を紐解き、乾燥を起因としたトラブルからデリケートゾーンを守るケア方法を解説お話します。

デリケートゾーンも乾燥するの?

そもそも"デリケートゾーンが乾燥する"ということが、想像のつかない方もいらっしゃるかもしれません。

デリケートゾーンは、下着などの締め付けで通気性が悪くなったり、おりものや経血が分泌されることもあり、常に湿っているパーツだと思われている方も多いのではないでしょうか。


しかし、デリケートゾーンも意外と乾燥しています。そして、自分ではなかなか乾燥していることに気づきにくいのも特徴です。

デリケートゾーンが乾燥する原因は?

デリケートゾーンが乾燥する主な要因の1つは、粘液の減少です。
女性ホルモンは、年齢と共に変化します。女性ホルモンの1つであるエストロゲンは思春期からだんだん分泌量が増えていくものの、ある一定の時期を過ぎると次は加齢と共にだんだん分泌量が減少していきます。

その影響で肌が乾燥しやすくなったり、ハリを感じられなくなったり、髪の毛にコシがなくなったり、粘膜を分泌する力も少しずつ低下していきます。

 

例えば、口の中が乾きやすくなってネバネバする、目が乾きやすくなってドライアイを感じる、など、身体の変化を感じることもあるかもしれません。同じようにデリケートゾーンの粘膜も分泌する力が低下し、乾燥しやすくなります。

もちろん、女性ホルモンだけが乾燥の原因ではなく、冬の空気の乾燥や、ストレスなども原因になりえます。


ニオイやかゆみの原因にも!デリケートゾーンが乾燥するとどうなる?

デリケートゾーンが乾燥することで、粘液のもつ自浄作用が低下します。
すると、デリケートゾーン内で菌が発生しやすくなります。菌が発生したり乾燥したりすると、ニオイを感じたり、乾燥の刺激によってかゆみなどの不調を抱えることに。


刺激や刺激によるかゆみ、かさつきはデリケートゾーンの黒ずみの原因にもなります。とくに、更年期以降は女性ホルモンの分泌量の減少が顕著になり、デリケートゾーンの乾燥をより感じやすくなります。

だからこそ、早いうちからの保湿ケアが大切です。


デリケートゾーンケアに大切な保湿ケア

デリケートゾーンの乾燥を防ぎつつ、さまざまなトラブルからデリケートゾーンを守るには、おもに2つの方法があります。


清潔に、でも洗いすぎずに

デリケートゾーンはしっかり保湿することが大切ですが、保湿の前にまずは、清潔にしましょう。

お風呂で洗う際には、ごしごし洗いすぎないことと、洗浄力の強すぎるボディウォッシュではなく、デリケートゾーンと同じ弱酸性低刺激専用ソープを選ぶことが大切です。

強く洗いすぎると、必要以上にデリケートゾーンの常在菌まで洗い流してしまいます。また、ゴシゴシ洗いは刺激のもと。優しく、丁寧に洗ってあげましょう。


お風呂上がりはしっかり保湿

デリケートゾーンは刺激と乾燥に弱いパーツ。お風呂上がりには、しっかり保湿するのが大切です。保湿も、敏感なパーツだからこそデリケートゾーン専用クリームを使用しましょう。


粘液を増やすためにしたいこと

粘液の分泌を増やすためには内側からのケアも重要です。ここでは、気軽にできるインナーケアをご紹介します。

水分補給をしっかりと

デリケートゾーンの保湿はもちろん、粘液の分泌量を増やすためにしっかり水分補給をしましょう。とくに、冬は喉の渇きを感じにくく気づいたらインナードライになってしまっていることも。
喉が渇いたなと思う前に、こまめに水分補給を心がけましょう。


食事バランスを整えて

過度なダイエットやカフェインの摂りすぎなど、栄養バランスの乱れは女性ホルモンのバランスも乱す要因になります。食事から栄養バランスをしっかり整えましょう。
また、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボン女性ホルモンのゆらぎを整えるのに有効と言われています。豆腐や豆乳、大豆製品は積極的に摂取したいですね。


身体を温めて

身体の冷えは体内の循環を悪くし、粘膜が分泌されにくくなってしまいます。

 

普段からシャワーだけではなくお風呂に浸かるようにする、冷たい飲み物より常温や温かい飲み物を選ぶなど、温活習慣を取り入れましょう。


睡眠とリラックスが大切

ストレスや睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れにつながります。普段から忙しく時間に追われやすい現代女性だからこそ、ストレスをためすぎないように自分なりのリラックス方法を見つけておきたいですね。

疲れているときは早めに寝る、寝る前にはアルコールやカフェインを摂取しないなど、睡眠の質を高める習慣も大切にしましょう。


デリケートゾーンを乾燥させずトラブルを未然に防いで


粘液の減少は、さまざまなパーツの乾燥の原因になるだけではなく、デリケートゾーンの乾燥の原因にもなります。

でも、日常生活のちょっとした習慣とデリケートゾーンの保湿ケアによって、デリケートゾーンの乾燥は防げます。乾燥を防げばデリケートゾーンに起こりがちな不調やトラブルも防げるので、ぜひ乾燥させない潤った身体作りを心がけていきましょう。